2007年 12月 18日
尾道熱
えー、そうなの? 全然知らなかった。案外みんな知らないんじゃないのと思い、先日「にこけん」参加者に問い合わせてみたところ、みなさんごく当たり前のように知っていて(約1名「しょこたんってしょこたん星からやって来た人?」と言う方がおりましたが。完璧にゆうこりんと混同しているみたいです。笑)、芸能通であるはずの王子に思わぬ落とし穴が! と愕然としたものでした。
いや、別に試験に出るわけじゃないし、知らないと年金もらえない、ってわけじゃなさそうですから、知らなくたって全然構わないことなのですが。
中川勝彦さんは私の大好きな映画「転校生」に出ていたというので、DVDを持っている私はさっそくチェックすることにしたのですが……。
うん、彼は小林聡美演じる斉藤一美の上のお兄さん、という役でちょっとだけ出演していました。確か晩年は美形のアーティストとして活躍していたようですが、映画の中ではまだぽっちゃりした普通のお兄さん、という感じです。
それにしても32歳という若さで、まだ小さい娘さんを残して亡くなるとは、さぞ無念だったでしょうね。生きていれば45歳(オレと同じじゃん)。楽しいことばかりではなかったでしょうが、もっといろいろな人生を楽しめたに違いなかったはずです。この先もっといいことがあるかもしれない、と思い続けられるだけでも、長生きはするもの、なのですよね。
で、懐かしいなあ、やっぱり尾道三部作はいいなあ、なんて思いながら見ているうちに、すっかり映画のほうにはまってしまい、「転校生」の次に「さびしんぼう」を、そして「時をかける少女」と、夜が明けるまで延々と見続けてしまった私でした。ああ、またやっちゃった。
それにしても、自分の生まれ故郷でもないのに、どうして尾道の風景は懐かしく、愛おしく感じられるのでしょうね。
もちろん誰もがうっとりするような美しい場所ですし、海があって坂がたくさんあって、という、自分の田舎に似ていないこともない土地ではありますが、もしかしたら、映画の世界にのめり込んでいくうちに、淡い恋とか、学生服とか、自転車通学とか、クラブ活動とか自分の思い出とシンクロする部分を、勝手に尾道の風景の中に染めて、心の中に再現させているのかもしれません。
ひとが ひとを 思うとき ひとは 誰でも さびしんぼうになる
いまの若い子たちがこれらの映画を観たらどう思うだろう、なんて思いますが、この思いは、どんなに時代が変わったとしても不変なはずなのですね、きっと。
そんなことを考えていたら、無性に尾道旅行がしたくなってきてしまいました。まだ、映画の中の景色がそのまま残っているとは思えませんが、もしかしたらちょっとがっかりしてしまうかもしれませんが、うーん、今のうちに行っておいたほうがいいかなあ、なんて考えています。えーと、安く行けるパックはあるかな……。
(二人からならOKの格安パックはあったのですが、ひとりではダメ、みたいです。なんだよう。おひとりさまも優遇しろよん)