先日、信号待ちをしていたら、目の前を「かっちょいー」、あれはハーレーって言うんですか、オレよく知らないんだけど、とにかくブホンブホンと派手な音を立てながら、目の前を1台のバイクが止まったのでした。
ハーレーといってもいろいろな種類があると思うのですが、そのバイクはやたらと車高、っていうのかな、サドルっていうのかな(まったくそのあたり、興味がないんでチンプンカンプンなのです)、とにかくその位置が低く、その代わりハンドル部分がビヨーンと伸びていて、怒り狂ったオヤジの眉毛を絵にしたらこんな感じになるだろう、って感じのハンドルだったのです(わかってもらえているかなあ)。
なんだか運転しにくそう……なんて思いましたが、きっとハーレー界では、これがかっちょいいということになっているのでしょう。異論を挟むつもりは毛頭ございません。
ここで歩行者側の信号が青になったので、私は横断歩道を渡ったのですが、どうもハーレーに乗っている兄ちゃん、道を間違えたのか、エンジンを止め、足で蹴りながらハーレーを移動させ、Uターンしようとしているのです。
その姿があまりにも滑稽で、つい私はプッと吹き出しそうになってしまったのでした。
足をばたつかせながら、手はその高いところにあるハンドルをしっかり握りしめている図は、まるで囚われた宇宙人のようであり、必死にもがきながらUターンしようといている図は、殺虫剤を浴びて瀕死の状態になりながら、それでも逃げようとするゴキブリのようにも見えるのです。
あとで、「あー、オレってとことん意地悪だなあ」なんて、ちょっと反省してしまいましたがね。でも、いまこうしてブログで書いているところを見ると、やっぱりオレ、意地悪なんだなあ、とことん(苦笑)。
とてもかっこよく振る舞っているのに、たったひとつのことで一気に形勢逆転、かっこ悪〜いに変換されてしまうことって、よくあります。
そう、かっこいい×かっこいい×かっこいい、と、かっこいいをいくつも掛け合わせても、ただひとつ「かっこ悪い」の「マイナス」を掛け合わせただけで、たちまち答えはマイナスの「かっこ悪い」になってしまう、みたいな。
正統派の美人女優、二枚目男優がいなくなってしまったのも、マスコミがこぞって、その俳優のかっこ悪い部分を暴き、書き立ててしまうからであって、だったら最初からかっこ悪い部分を見せちゃったほうがいいや、ってことで自らベールをはがしてしまったことが原因だと思います。
まあ、もうひとつ「かっこ悪い」を掛け合わせれば、また答えは「かっこいい」に戻るのですがね。どんなことにも動じない精神力が必要だってことですね、大成する芸能人に必要なものは。
……なぜかここで、松田聖子の顔を思い出してしまった私。
まあ私も、就職活動をするためにスーツを新調し、イケてるじゃんオレ、うん、イケてるイケてるなんて思いながら電車に乗ったとたん、全然知らないおばちゃんから、背広の割れ目のところに仮縫いしてあった糸を、「この糸は抜かなくちゃダメよ」と、ニコニコしながら取ってもらったことがあり、出端をくじかれた経験がございました。
そのスーツ、まだ捨てないでとってあるのですが、最近すっかり小顔に変身して、もしや、いまだったら着れるのではないかと取り出してみたのですが……それはまるで子ども用のスーツでした(悲)。ウエストはおろか、肩幅も、全然およびでないシロモノだったのでした。くすん。
まあ、当時は53キロしかなかったからなあ、オレ。
いまは「目標は63キロ」なんて言っているのだから。嗚呼。
(写真は、世田谷線沿いをウォーキングしていたときに撮った花なのですが、はて、この花の名前はなんでしょう?)