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編集王子

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カテゴリ:ひとりごと( 118 )

 ある日、スーパーでのこと。
 きょうは冷たいうどんにかき揚げなんかトッピングしちゃおっと思い、ルンルンルン(古い?)と惣菜コーナーに赴き、トングで「海老かき揚げ」をつまんだ瞬間、背後から、「なんでアナタはそういう意味のない買い物ばかりするの!」と荒げた女性の声に、一瞬私の手はフリーズしてしまったのでした。

 思わず振り向くと、どうもそれは私に対して放ったセリフではなく、ほぼ同時にかき揚げに手を伸ばした、隣の男性に向けられたもののようでした。
「なんでそんなつまらない買い物ばかりするの!」
 これぞ般若、という顔をした40代前半、といった感じの女性と、もっさり、天然、空気読めません、という形容がぴったりな感じの、同じく40代前半の男性は、どうも夫婦のようでした。
 女性は化粧っ気はないものの、びっちりと決めたスーツ姿、男性も同じくスーツ姿というところを見ると、ふたりは共稼ぎ、子供はいるのかいないのかわかりませんが、まあその会話で、だいたい家庭内の位置関係は察することができそうな感じでした。

「だって美味しそうじゃん、これ」
 気弱に、おどおどとした口調で男性が言いかけた言葉に、
「そんなもの、家に帰ればあるでしょ」
と、彼女はくい気味に言葉をかぶせ、彼が手にしたかき揚げを戻すように、きっぱりと命令しています。
「えっ、あるの〜? 知らないよオレ」
「っていうか、材料があるからアタシが作るわよ」
 たぶんこの人、売り言葉に買い言葉的に言っているけど、絶対にかき揚げなんか作らないだろうなと思いながら、私は自分用のかき揚げを袋に詰め、買い物カゴに入れ、夫婦の話に、耳が「当社比3倍」状態になっています。

 どうも彼女は、彼のする行動そのものが気に入らないらしく、仁王立ちになって彼を威嚇し、どんな行動も全否定、周りの目も気にせずに、怒りまくっています。
 そんなに嫌ならいっしょに買い物なんかに来なければいいのになあ、と思いましたが、私は素知らぬ振りをしながら、一度乳製品コーナーに移動する「フェイント」をしつつ、すぐにニヤニヤしながら夫婦の後ろにびったりと張り付くことを決心します。

 彼はかき揚げをあきらめ、その横にある寿司、弁当コーナーに移動しました。
「まったく、ホントにアナタは」というような独り言をつぶやきながら、彼女はカートを押しながら、彼のあとをついていきます。
 ニコニコしてれば結構美人なのになあこの人。しかし今は顔全体が「へ」という字のようになってる……と思いながら、私も寿司でも物色するポーズで、この夫婦の成り行きを見守ります。

 とにかくその男性、プチ買い物依存症なのか、なにか自分の意志で買い物をしたくてたまらない様子。寿司コーナーのいなり寿司、ネギトロ寿司、海鮮巻き等に熱視線を送っています。
 で、それらを手に取ろうとするたび、奥さんはヒステリックな声で「いらない!」とか「やめて!」とそのチョイスを却下しています。彼はその声に「うるさい! オレは買うんだ」と一言ガツンと言ってやればいいのに、んー、そうかなあ、にやにやにや、じゃあこっち、と、わざと火のついた彼女に油を注いでいるようにも見えます。
 まあ、なんだか憎めない、という感じだけど、私にこういう男友達がいたら、その鈍臭さに、同じように「アホ」「バカ」「マヌケ」「デブ」などと彼をいじめていたかもしれないなあと、ちょっと思いましたが……いいや、友達にはなっていなかったでしょうね。でもこのふたりは夫婦なんだよなあ、たぶん。意外とこういうプレイなのかしらん?(笑)

 結構ざわついた店内でありながら、彼女の声はまるで最新のヒットソングのように響き渡り、ちらちらと他の客もこの夫婦を意識しているようです。
 ん〜普段女房の作る料理が少ないのか、そうとうまずいのか、どちらかなんだろうなと、ちょっと旦那さんのことが気の毒になりながらも、でもそんなに欲しいんだったら自分の金で買えばいいのに、財布も握られちゃってるのかなあ、なんて思いましたが。

 それにしても、ある意味子供みたいな旦那さんと、顔全体でへの字を表現している奥さんは、どんな恋愛時代を経て現在に至っているのだろうかと、思わずにいられませんでした。
 きっと、彼女にしてみたら、昔はその「少年っぽいところ」に惹かれたのだが、いつまでたってもガキのままで、体型だけはどんどん大人になって、しかも姑の肩ばかりもって全然頼りにならないし、ホント結婚なんかするんじゃなかったわ……なんて調子で愛は醒めていったのでしょうか。

 しかし、言われ放題言われ、なんの反論もせず、というより「馬の耳に念仏」状態の旦那さんでしたが、なにも言わないだけで、心の中では「なんだこいつ、昔は黒髪が綺麗な美少女だったのに、どんどんおっかない顔になっちゃって。料理だってろくにできないし、ウチの親戚の悪口ばかり言うし。あーもう我慢ができない。よし、もう家出よう。経理のサオリちゃんちに泊めてもらおう。んーいっそのことこんなヤツとは離婚して、サオリちゃんと結婚しちゃおっかな。彼女もそろそろはっきりして、なんて言ってたし……」なんて思っているかも、しれませんよー。気をつけて。

 その後二人がどうなったのか、レジあたりでもうひとつバトルが繰り広げられるのか、といろいろ想像していた私なのですが、「トマトジュース900mlが128円!」に心を奪われ、うっかりしているうちに夫婦の姿は消えてしまいました。んー探偵失格、です。
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by yochy-1962 | 2012-10-17 21:10 | ひとりごと | Trackback | Comments(2)
 ……って、もう十分に「オジさん」界のど真ん中を堂々歩いている、ってことは重々承知しているんですけれど(苦笑)。
 というよりも、私が二十歳のときに兄、姉それぞれに子どもが生まれたので、すでに30年前から戸籍上もしっかり「叔父」でありましたし、現在はその甥っ子達にも子どもが生まれていますから、オジさんどころか、「大オジさん」という部類に入る、ということも分かっているんですけれどね。

 時の流れに身をまかせ「過ぎて」、気がついたら、地図にも載っていない、まるでどぶ川のような支流まで流され、やっとの思いで這い上がったらそこは荒れ果てた山林。そして引っ掻き傷だらけになりながら「けものみち」を歩いているというような私の人生(そこまで卑下しなくても)ですから、現在、客観的に自分がどのような位置にいるのか、どのような状態でいることが「普通」であるのか、まったく分からなくなってしまったのであります。

 だから、会社女子から「オジさん代表としては、こっちとこっち、どっちのデザインがいいと思います〜?」などと聞かれ、半分笑いながらも「えっ、オジさん? し、失礼な!」とムキになってしまったりもするのですね。

 別に隠していたわけではありませんが、私、先日とうとう50歳になっちまいまして(苦笑)、やや呆然としているところであります。
 10年前でも、20年前でも、自分がこんな落ち着きのない、アホ丸出しの50歳になっているなどとと、ほんの少しでも想像していたでしょうか。
 まったく、少年老い易く学成り難し、とはこのことです。

 しかし、幸いなことに「健康」だけは昔から気をつけ、とりあえず大きな病気になることなく(寸前まで行きかけましたが)、いまでも若者に負けないだけの食欲は持ち合わせているのですから(バカなだけかもしれない)、これから残り半分の人生を有意義に、「太く長く」生きる準備だけは万端、といってもいいのかもしれません。
 100歳まで生きるつもりなのか、って話ですが。

 先日、とある市民吹奏楽団のコンサートを聴きに行き、元ブラスバンド部員としては、懐かしさと、いまでも情熱を傾けるものがあることへの羨望で一杯、という気持ちになって帰ってきました。
 オレももう一度楽器でもやろうかな……とも思いましたが、あと人生が50年もあるのだから、せっかくだからいままでとは180度違った趣味を見つけ、新しい人生を歩いていくのも面白いな、と思い直し、新しい趣味探しの旅に出ようかと思っているところなのであります。

 やっぱり100歳まで生きるつもりみたいです、私(笑)。
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by yochy-1962 | 2012-09-24 21:29 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
c0135618_2054799.jpg 先日、「総務省統計局」なるところから、「石原慎太郎東京都知事」の名で、こんな手紙が送られて来たのでした。
 なんでも、東京都を通じて毎月実施している「家計調査」というものに、ちょっくらアンタ、協力しておくんなまし、というもののようで、どうも都内の、中性脂肪値の高いイケメンという検索で、私が見事引っ掛かったようなのです(ウソ。まったくのアトランダムらしい)。
 この調査は、家計簿を毎日つけ、半月ごとに提出しなくてはならず、二人以上の世帯の場合は6か月間、私のような週末婚状態のイケメン単身者(笑。しかし「しゅうまつこん」と打ったら「週末来ん」と出てきちゃった。なんでもお見通しのMac。恐ろしい子!)は3か月間続けなくてはならないようです。

 どうしましょうか。というより、私が家計簿などつけたら、「◯月◯日、スーパーオオゼキにて半額の値札がついた総菜をサラリーマンと奪い合い、勝利」とか、「◯月◯日、大衆酒場紅とんにて、いつものホッピー、もつ焼き、豚やきめしを飲食、クーポン券でレモンサワーをただ呑みしてたったの1500円」とか、とても公にはできないような、しみったれた金銭の動きしか表現できませんが、それでもいいのでしょうか。

 この家計調査は、景気判断や消費者物価指数など、いろいろな経済状況をリアルに判断し、これからの各種年金制度の検討や医療費の算定などの資料としても使われるのだそうです。となると、こんなヘタレなデータを提出したばかりに、「日本危うし! いよいよ日本のGDPは発展途上国並みに!」と、政府その他諸々の方が真っ青な顔をして駆けずり回る、なんてことになったりはしないでしょうか。

 そんなことを考えていたら、だんだん協力するのがめんどくさくなってきてしまいました。「断わっちゃおうかな、忙しいとかなんとか言って」と思いましたが、……なになに?
 この調査に協力することで、毎月一品、謝礼としてささやかな品物が贈られるようなのです。
 これまではドリップコーヒー詰め合わせ、米(コシヒカリ)、フルーツゼリー詰め合わせ、素麺、ジュース詰め合わせ、魚介缶詰詰め合わせetc……。うひょひょ。

 仕方がないから、頑張ってみようかと思っているところです(笑)。私が家計調査に参入したばかりに、日本の単身男性はアル中寸前、という結果が出て病院関係者が青くなって駆けずり回っても、私の知ったことではありません(笑)。
 でも、どうせだったら缶ビールとか商品券とかくれないかなあ(←まだ協力もしてないくせに欲の皮がつっぱっちゃって)。
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by yochy-1962 | 2012-09-12 20:09 | ひとりごと | Trackback | Comments(6)
 いよいよ消費税が上がるようですねえ。
 ……まあ、仕方がないって言ったら仕方がない、ってことなんでしょうけれど。

 時を同じくして、生活保護を受けている人が何百万人いて、そのうちどのくらいかは不正受給の疑いがある、っていうニュースが流れましたよね。

 その、不正受給を止めたら、消費税を上げなくてもいい、ってことにはなりませんか。……ってことはないか。そういうレベルじゃないか(苦笑)。

 ある人気タレントさんの母親が生活保護を受けていたっていうニュースが流れて、話はいつの間にか、それを告発した国会議員さんをバッシングするような話になっていってしまったけれども。

 私、決してその国会議員さんって好きではないけれど、生活保護というものにスポットライトを当てて、関心を集めた、という点においては、よくやったと思うわけです。

 申し訳ないけれど、そのタレントさんたち、不正と言われた時期の受給金額は全額返納してくださるんですよねえ。
 親のためにマンションを購入して、そこに住む親は生活保護を受けていた? 普通、生活できないんならマンション手放すでしょ。当たり前でしょ、それ。

 どういう理由があって、どういう申請をしたら生活保護を受理(ゲット)できたのか、教えていただきたい、……いや、ホントに生活保護を受けなくてはならない人が審査に落ちて、端から見たら全然お金に困っているように見えない人が幾許かのお金を、のうのうと手にしているとしたら、それで消費税を上げる、というのは我慢ができないわけですよ。

 それと同じで、「障害年金」ってのがありますね。
 病気などが原因で、収入の途が閉ざされた人達のための、いわゆる「生活保護」。

 大切なことだと思いますよ。国を挙げて守っていかなくてはならないと思いますよ。

 しかし、障害年金は、それを受ける理由がなくなったら、もちろん支給されることはなくなる、はずですよね。
 うつ病で障害年金をいただき、それを糧に生活をしている方達、大変だと思います。でも、その方達、病気が治ったら、もちろん社会復帰して、年金をいただかなくてもOKになるように、日夜奮闘していらっしゃるんですよね。まさか、このままずっと受け続けようなんて、思ってはいないんですよね。

 ごく一部の人達のことをちくちく言って、その他ほとんどの方には申し訳ないと思うのですが、障害年金で旅行に行っちゃったり、あちこち遊びまくったり、おいしいものを食べてらっしゃるという情報を耳にすると、つい、これはおかしいんじゃないかと、思ってしまうわけです。

 私は昨年、大震災を境に、レギュラーの仕事が「面白いように」なくなり、どうしようかと、真っ青な顔をして駆けずり回っていました。そう、(負けず嫌いなので)ブログにはいっさい書きませんでしたが、本当に困った状態でした。
 しかし、「幸か不幸か」精神だけは丈夫で、周りの人にも助けられ、うつになることもなく、生活保護に頼ることもなく、なんとか乗り切ってきました。
 そして、やっとの思いでレギュラーの仕事をかち取り、今日に至っています。

 しかし、これがもし「乗り切れなかった」とした場合、困り果てて役所の窓をたたいたとしても、「あなたまだ若いんだし、病気じゃないんだから、あなたに差し上げる年金など、ありません」と門前払い状態だったでしょうね。
 「うつ」にさえなっていたら、ほんの少しでも年金をいただくことができたでしょう。それで、ときどきバイトでもすれば、贅沢さえしなければ十分生きていけます。このまま、病気のままでずっと生きていってもいいんじゃないかと、思ってしまったかもしれません。元来怠け者の私ですから、きっとそうしていたでしょう。
 まさか、現在そういう年金をうけていらっしゃる方々は、そんな気持ちでいらっしゃることは、ないですよねえ。

 ……いろいろとぶちぶち書きましたが、じゃあどうしたらいいのか、ってのは私にもわかりません。しかし、不況のあおりを受けて仕事がなくなり、うつにも「なれなくて」、家族を守るために本意ではない仕事をして、過労が祟って亡くなってしまったという知り合いもいました。
 なんか、違うんじゃないの? なんか、おかしいんじゃないの?

 昨夜から、そんなことを寝しなに考え、考え、つい書いてしまいました。全然まとまった文章じゃなくて、ごめんなさい。
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by yochy-1962 | 2012-06-14 00:25 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
 どんなに腹立たしい夜を迎えても、どんなに切ない深夜を過ごしても、朝は誰にでも、まだ失敗のない「新しい一日」の始まりです。
 だからにこやかに、背筋をピン、と伸ばし、さっそうと出かけたいものなのです。
 そう、電車の中で急にお腹が……という緊急事態に陥ったとしても、会社に着く途中に、泥のように酔っぱらって歩いている人(すごく近しい知り合い)とすれ違ったとしても(笑)、その「フレッシュ、フレッシュ、フレーッシュー」な気持ちに揺るぎはありません、いや、そのようにしようと心がけている私なのであります。

 しかし、そのささやかな意気込みをもぶち壊してしまうような厄介な問題を、今、私は抱えているわけなのであります。

 それは、私が「ルンルンルン」と駅までの約10分の道のりを歩いていると、必ずといっていいほど「スタスタスタ……」という震度1くらいの地響きを奏でながら、ある女性が私を追い抜かしていくのです。

 最初は「ああ、遅刻しそうなんだな、慌てているのだな」ぐらいに思って、さほど気にも止めませんでした。
 しかし、その女性、いつも私を追い抜かしたあたりで急にその走りを止め、私のすぐ前をまるで何事もなかったかのように歩き始めるのです。
 必ずです。そう、必ず、です。

 しかし私は申し訳ありませんが「Tokyo迷子ウォーカー」の名を欲しいままにしている(誰もほかに欲しがっていない名前だと思いますが)人間、早歩きの名手です。以前新宿でウォーキングしているところを友達に見られ、「一心不乱という言葉は君のためにある言葉だ」という賛辞(?)をいただいたこともありました。
 ですから、そんなすぐ前を歩く齢40手前といった、くたびれたOL(大変失敬)の歩きなんかに負けるはずはありません。あっという間に、さりげなく、そして優雅に彼女を追い抜かします。

 するとその女、もとい女性は、またアクセルをふかしたかの如く、鬼のような形相で(顔は見ていないけど、そんな感じでしょう)ダダダダダッと走り始め、私を追い抜かしていきます。
 そしてまた私を追い抜いたあたりで走るのをやめ、歩き始めるのです。

 しかししかし、私も「Tokyo迷子ウォーカー」の名を……(以下略)、こんな女、またすぐに追い抜いてやります……というところで、その女性は私が抜き去る寸前でまたアクセル全開、それからは一気に駅までゴール一直線。
 私は負けてしまうのです。

 なんだか不愉快、気持ちのいい朝が台無しです。

 というか、その女性はいったいどういうつもりで私に戦いを挑んで来るのでしょうか。まったくもって理由がわかりません。
 「早く行かなきゃ電車に遅れちゃう〜。あっ、とりあえずあそこを歩いてるブタみたいなおっさんを抜かして……。よし、抜かした。……えっ、なにこのおっさん、追い抜いて来たわ。ちきしょー。走るわよ。……へへへっ、どんなもんよ、アタシの勝ちよ。ブタはブタらしくブーブー言いながら端っこでも歩いてなさい!」っていう感じなのでしょうか。

 いや、別に私はその女性と競走する気などこれっぽっちもないのですがね。でも、何度も同じことが続くと、さすがにこちらも疲れて、もうやめよう、オレが駅までの道順を変えればいいんだとひとり勝手に戦線離脱することに決めるのです。

 そう、自宅から駅までは、まるであみだくじの如くいろいろなルートがあり、その女性が出没する道を避ければ、平和な、いつものフレッシュ感を保ちながら駅に着くことができるわけなのです。

 そういうことで、ちょっと道を変えることにして、私に再び平和が訪れたのもつかの間、スタスタスタッと今度は忍者のように足音を立てずに私を追い抜いていく新たな刺客、違う女性が現れたのでした。

 なんだよこのあたり、「走る女」揃いの街かよ〜。さすがに私も唖然としてしまいました。
 やはりその女性(やはり40手前といったくたびれたOL風。重ね重ね失敬)も、私を追い越したあたりで走るのを止め、私のすぐ前を歩き、当然の如く私は女性を抜き去り、すると意地になって女性がまた抜き返す、という構図はそのままなのです。
 腹立たしいというかなんというか、これって私だけが受ける罰ケームのようなものなのでしょうか。

 まあ、走られようと抜かされようと、気にしなければいいだけの話なのですがね。
 しかしこちらも毎日万歩計を持って、きょう何歩歩いたな、しかしそのうち「しっかり歩き」は何歩だぞ、お前もっと早く歩けなどと万歩計さんに言われている毎日なので、ぐうたら歩きなどもってのほか、という事情もあるのです。

 ……という毎日を過ごしているうちに、私も疲れ果ててしまいました。さすがに駅を変えることはできないので、私は、この二人の女性に会わないルートを必死に考え、いつもきょうはこのルート、きょうはこっちのルートと、それこそあみだくじのように駅までのラビリンスを必死にさまよっている、という毎日を選択することにしたのでした。うん、それが精神衛生上一番、のようです。

 しかし、ちょっと油断すると、「走る女出没地帯」という危険なルートを彷徨っていることに気がつくことがあります。すると、やはり後ろからスタスタスタ……という不気味な足音が! 助けて!

 今度抜かされたら、駅まで全速力で走ってやろうかと、本気で思っている私なのでした。
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by yochy-1962 | 2012-06-02 00:12 | ひとりごと | Trackback | Comments(4)
 自分に運動神経というものが「ない」ということは、小学校高学年になっても自転車に乗れなくて、家族から不安な目で見られていたときから、あるいはスポーツテストのソフトボール投げで、ひとりだけ「おい、砲丸投げかよ」と突っ込まれるくらいの距離しか投げられなかった頃から分かっていることですが(苦笑)、この度、「ああ、オレには反射神経も備わっていないんだ」と、つくづく思い知らされた一件があったのでした。

 それは、先日の昼飯時、会社近所に新しくできた某チェーン店で食事をしたときのことでした。
 店は混雑のピークを越え、いくぶん余裕がある感じに見受けられましたが、それでも人気のチェーン店、この近辺には最近出来た新店ということもあり、店員さん達は威勢よく、きびきびとした感じで働いているようでした。

 その日の私は、朝から「きょうは牛あいがけカレー豚汁サラダセットを食うぞ!(店名言っちゃってるようなものだね)」と決めていましたので(まったく、飯のことしか考えてないな相変わらず)、カウンター席につくと同時に、メニューも見ずに、「牛あいがけカレー豚汁サラダセットね!」と、ニヒルに、かっちょよく決めてみせたのでした。

 しかし、そのときオーダーを取りに来た若い女性の店員さんが、「◯#%&※♫▲?」と私に問い正したのでした。
 そう、その女の子、威勢はものすごくいいのですが滑舌がものすごく悪く、顔を見ながら集中して聞いていないと、なにを言ってるのか全くわからないのです。
 私はたぶん、後に言った「豚汁セット」というところが彼女には聞き取れなかったのかと思い、
 「えっ、豚汁とサラダのセットで」ともう一度言い直しました。
 
 すると、彼女はまた滑舌の悪い言い方で「◆◎★@$ФЁё〓?」と私に問いかけて来るのです。
 「えーやだなあこの子。耳が遠いのかな。それに何言ってるのか全然わからん」と思い、ちょっと大きな声で「はい、豚汁とサラダのセットね」と、(なんでこんなにトン・トンと言わせるのかよ。プレイかよ)と思いながら言いかけたところ、「……セットね」という言葉を遮るかのように、くい気味に、ものすごく大きな怒鳴り声で、

 「サイズは小・並・大どれにしますか!!!!」
と、私を脅かしてくださったのです。

 しかし私はとっさに、(ああ、それが知りたかったんだ。そういうことね)と、「あ、ああ、並で」と彼女に告げ、牛生あいがけカレー「並」の到着を待ったのですが……。

 ちょっとずつちょっとずつ、なんかおかしいぞ、と鈍い私は思い始めたのでした。
「どうしてオレ、そんな怒鳴られ方しなくちゃならないんだろう」……。

 そうです。あんなに滑舌悪く、早口で何か言われても、こちらは昼休みのホッと一息という「オフモード」で席に座っているわけで、余計な頭を使いたくないんだよな……っていうか、もし百歩譲ってオレが悪かったとしても、怒鳴られる筋合いじゃないだろう。いままで、この手の店で店員に大声で怒鳴られたことなんかなかったよなあ。

 と考えていくうちに、ふつふつふつ、と怒りが込み上げて来たのでした。
 これは黙っていていいのだろうか。店員に言ってやるべきじゃないか。
 というか、「なんだその言い方は! 不愉快だ! 帰る!」と席を立って帰ってもいいんじゃないか。

 ……というような気持ちにまでなったときには、「はい牛あいがけカレー豚汁セットお待たせしました」と、ごはんが私の前に到着していたのでした。

 ……なんだかいやーな気持ちで、ぼそぼそとカレーを食べた私でした。
 こんなとき、反射神経のいい方なら、怒鳴られた瞬間に椅子を蹴って店出て来ることができるのになあ、ああ、オレの鈍さは致命的だよなあ、とつくづく思っているところであります。
 で、それからまたしばらく経ってから、イジイジとブログで書いている私も私、なのですがね(苦笑)。

c0135618_2211083.jpg で、今夜はやけ酒です。
 ……ウソです。悪い酒など絶対に飲みません。
 こちらは紀州、南高梅で作った「寿夢」という梅酒。いただきものです。
 濃厚な梅酒感が素晴らしい、ホッピーばかり飲んですっかり庶民に成り下がってしまった我が舌に、ガツンとカツを入れられたような美味。ゴチです。
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by yochy-1962 | 2012-03-18 22:56 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
 友人のK氏が、「こいつ、ほしい〜」などというメッセージとともに、あるURLをメールで送って来たのでした。
「なんだろ、新しい大衆酒場でも発見したんかい」と、そのURLをクリックした瞬間、私の目はとろーんとして、どんな義理チョコよりも甘く、慈愛に満ちたきれいな心の持ち主に変身。すっかりそのとりこになってしまったのでした。
c0135618_22463955.jpg この子の名前は「SIKU(シークー)」。デンマーク・スカンジナビア野生動物園で生まれたホッキョクグマです。
 「クヌート二世」と呼ばれ、かなり人気のクマちゃんのようですが、荒み切った昨今の私には、そんなニュースは届けられていませんでした。もっと早く知っていたら、きっといまごろは「微笑みの王子」として君臨し、世の中に平和を届けるアグネスみたいな存在になっていただろうに(ウソ)。あっちこっちに睨みを利かせながら歩き、「東松原にジャックナイフが引っ越して来た」などとウワサされずに済んだものを……(ウソ)。


YouTubeもありました。キャーキャー言って喜んじゃってください。


 そういえば、大震災の直後だったのであまりニュースにはならなかったと思いますが、このテの先輩アイドル、クヌートは昨年3月に亡くなっていたのですね。
 もともと脳に異常があったらしいですね、クヌート。あまりにも短い生涯でした。
 それにしても小さい頃はあんなにかわいかったのに、大人になるとただの白クマ、だもんなあ当たり前だけど。
 まあ、ウチの親戚連中、よく同じことをオレに言うので、このへんにしとこうっと(笑)。

c0135618_22464533.jpg で、すっかりお株を奪われて、拗ねているクマもどきさんの図(笑)。

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by yochy-1962 | 2012-02-14 23:09 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
c0135618_21562922.jpg 東京の地理に詳しい方なら、「なんだ近いところに引っ越しやがって、このヘタレ野郎」などと思うかもしれませんが……そう、私の新しい住まいは、下北沢駅からわずか2駅離れただけの、東松原駅から徒歩10分にある豪邸(当社比。ってどこと比べているのか)なのです。
 いや、別にシモキタに近いところじゃなきゃイヤ! とくねくねしながら不動産屋を巡ったわけではありません(笑)。最初は南阿佐ヶ谷にある物件がとても気に入って、もうここに引っ越す気満々だったのですが、最近の仕事先が渋谷なので少々不便であると断念。
 乗り換えなしで渋谷まで行ける場所として、井の頭線沿線、五反田、大崎近辺、要町近辺を探したところ(ああ、東横線、田園都市線周辺は最初から相手にせず。新宿にも一本で行けないとイヤなのです私)、こりゃやっぱりシモキタ近辺がよろしいんじゃねえかと、このあたりの物件を探し、なんとか決定に至ったのでした。ああ、東松原駅は新宿へ一本で行けるというわけではありませんが、幸いなことに家からは京王線明大前駅も近く、新宿帰りはこの駅を使えばいいのですね。うふっ。
c0135618_21564126.jpg だから、ちょっと足を伸ばせばこのお店(下北沢「紅とん」)に通うことも可能。めでたしめでたし、一件落着、なのであります。しかし、飲んだあとフラフラしながら20分ほど歩かなくちゃならないので、オヤジ狩りもとい王子狩りに遭う危険性は増えてしまったのですがね。
 まあ、オレを狩ったところで、バッグの中には「スカ」と書かれた紙切れが一枚入っているだけですから、別にいいんですけどね。

 しかし、いくら近いといっても、下北沢と松原は、商店街と住宅街、という違いは大きく、シモキタではめったに見ることがなかった、公園で元気いっぱいに走り回る子どもたちや、ゆったりとした感じでお散歩をする老夫婦の姿なども見られ、う〜ん、これはなかなか健全な街なのではないかと思ったりもするのです。
 ですから、14年もシモキタに住んで、すっかりやさぐれ、荒んでしまった(笑。そこまで卑下しなくても)我が精神も改め、スーパーオオゼキで大量に買い物をしてレジでゆっくりゆっくり財布を取り出し、メンバーズカードを探し出すのに1分ぐらいかかるおばあちゃんが私の前にいたとしても、決して腹を立てないよう心に決めたところであります(笑)。

 それにしても、14年も同じところに住んでいると、いざ引っ越すというときになって、捨てるべきもの、要らないものを、これでもか、というくらい溜め込んでいたことに気づかされるものです。私も超便秘の人が浣腸でもしたかの如く(例えが汚いなあ、失敬)、ものすごい量のゴミを排出し、ああオレはこいつらとずっと一緒に暮らしてきたんだなあと、半ば呆れる思いで荷造りをしたのでした。
 ゴミに囲まれて暮らすというのは、風水的にもよくないことのようです。それでオレは……とも思いましたが、まあ、これでもか、というくらいスッキリしたので、きっとこれからは運気も上がるだろうと期待しているところなのであります。

 まあ、とりあえず。新しい人生のスタートです。胸を張って、前を向いて、これからの数年間を楽しんでいこうと決意しているところであります。どうぞよろしく。まずはこの近辺で飲んだくれることができる場所、見つけないとなあ。
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by yochy-1962 | 2012-01-17 22:05 | ひとりごと | Trackback | Comments(4)
c0135618_21312269.jpg 約13年ほどお世話になった、下北沢の街ともそろそろお別れです。
 当初は「なんだよ〜こんなナンパな街。オレの性には合ってないね」などと、斜めな気分で住み始めたつもりが、すっかりこの街の魅力に取り憑かれ、とても心安らぐ地になってしまっていたのですが、時は流れ、老兵は猿のみ、もとい去るのみ。お別れです。

c0135618_2131386.jpg さよなら、本多劇場。
 あんまりご愛顧、というほど通い詰めたわけではありませんでしたが(というか、行ったのは2〜3回程度でした)、この街を象徴するランドマーク的建物として、いつもこの前を通るときは軽く一礼をしたものでしたよ(ウソ)。

c0135618_21315956.jpg さよなら、静岡おでんの「しずおか屋」。
 さよなら、私の中学校の先輩女将。
 とか言いながら、今後も通う気、満々です(笑)。

c0135618_21321877.jpg さよなら、オオゼキ。
 夜9時頃、半額になったお惣菜を、サラリーマン達と目を血走らせて奪い合ったことも、いい思い出です。

c0135618_21323288.jpg さよなら、ミナミ10号店。
 最近はすっかりご無沙汰でしたが、お世話になりました、というよりお世話しました(苦笑)。

c0135618_21324040.jpg さよなら、小池栄子さんの実家(笑)。
 ウチに、いくつの戦利品のプーさんが保管してあることでしょう。これらをどうしようか、捨ててしまおうか、それともずっと手元に置いておこうか、現在も思い悩んでいるところです。

c0135618_2133447.jpg さよなら、開かずの踏切。
 地下に潜るのを見届けられずにいなくなること、お許しください。

c0135618_21335486.jpg さよなら、定食屋「月影」もとい、「千草」(笑)。
 大変お世話になりました。あれもこれもと小鉢をオーダーすると、とんでもない金額になるということを教えてくれました。自炊することの大切さを思い知った次第でございます。

c0135618_21335974.jpg さよなら、バーキタザワ。
 ドーナツ盤の歌謡曲、それもほとんど淳子ちゃんの曲ばかりリクエストしてしまってごめんなさい。由紀さおりさんの「トーキョー・バビロン」を所有しているのなら、また伺いたいと思います(笑)。

c0135618_2134577.jpg さよなら、だいこんまん。
 お好み焼き屋激戦区といわれる下北沢で、私が一番評価していたお店です。そのわりにはあんまり通わなかったけれどね。
 いつぞやふぐ鍋など食べて、その後大酔っぱらいでなだれ込み、あまり手つかずにして帰ってしまいごめんなさい。あの頃は私、バブルの体型でした(苦笑)。

c0135618_2134895.jpg さよなら、王将。
 金曜日の餃子2割引デーで、いつも大量に生の餃子を買い込んでいたのが私です。
 冷凍にして、ちまちまと食しておりました。美味しかったです。うん、みんみんの餃子の次、って感じでした、スマン。

c0135618_21341070.jpg そして、さよならさよなら、大衆酒場の「紅とん」。
 愛しておりました。安価で、たらふく飲んで、腹いっぱい食べて、こんなに安いの〜といつも驚かされておりました。とっても感じのいい従業員のお姉ちゃん、厚切りチャーシュー、一度メニューから消えたのに私の嫌がらせのようなリクエストに応じて復活してくれたなんこつの唐揚げ、すべてを愛しておりました。
 さよなら、さよなら、さよなら。


 あっ、ポイントカードがだいぶたまっているぞ。仕方ない、また行くとするか(笑)。


 とにかく、さよなら、さよなら、ありがとう。フォーエバー、シモキタ。
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by yochy-1962 | 2012-01-06 22:02 | ひとりごと | Trackback | Comments(6)
「……あのさあ」
「はい? なんでしょ」

「……まあ、別にいいんですけど」
「はあ?言い出しておきながら別にいいって」

「……アナタご本人のことだからいいけど」
「だからなに? もったいぶっちゃって」

「アナタ、いつまでも王子だとかアイドルだとか言い張っちゃっていますけれど」
「はい、奇跡の49歳とも言われてますけど。……何か?」

「実際にそんなこと言ってる人を見たことないけどね」
「あ、そう? よく言われてますが。どう見ても40くらいにしか見えないって。ご存知なかった?」

「…40だって、十分トシだと思うけどね」
「……。だからなに? なにつっかかってくるの? 感じ悪いなあ」

「……老けたなあ、と思って」
「…ん? 誰が?」

「…これだ。自覚がないんだからしょうがないったらしょうがない」
「はっ、オ、オレ、ですか?」

「……イエス」
「……。またまた、じ、冗談を」

「なんだかシワ増えたし」
「シワ? 前からありますけど。それにこれはシワじゃなくて、……エクボ」

「現実逃避するクセは前から変わらないのよね」
「ポジティブシンキング、と言ってもらいたいね」

「…だからこそ、そんなんなっても平気で生きてこれたと思うんだけど」
「……なんなの? さっきからずっと。ケンカでも売ってるわけ?」

「そのほっぺのシミには気がついてるの? って話よ」
「……シミ?」

「あなた携帯の着信音は淳子の“ねえ!気がついてよ”だけどさあ、ホントに気がついてもらいたいのはそのシミだと思うんですけれど。いかがでしょう?」
「えっ? シミなんかない…はず…だけど……はっ!」

「いつも暗いところでしか自分の顔見てないから気がつかないのよ」
「……」

「暗いところで自分の顔見せて若い〜とか言われたって、意味ないじゃ〜ん、ってヤツよね」
「……」

「それに最近アナタ、仕事場でつくづく老いを感じてるってウワサだけど」
「…はっ」

「同じ島では、というか同じフロアで、どう見てもアナタが一番年上じゃないかって、密かに思ってるでしょ?」
「……はっ」

「会社のトイレで、自分の顔、直視したことないでしょ」
「……はっ」

「そりゃそうよね。明るいもんね、あのトイレ。しみとかしわとか、丸判り、だもんねえ」
「……はっ」

「目の下しわだらけ、っていう時代はもう昔。いまじゃ目の上もしわだらけだもんね」
「眉間のしわが定着しちゃってます、……ってコラ! こんなときにノリツッコミするなんてオレとしたことが」

「“リアルせんとくん”だったらまだいいけどさあ、その顔は、どちらかといったら“リアルこなきじじい”だと思うわよ」
「リ、リアル……こなきじじいっ! ヒッ」

「最近よくヒゲ伸ばしてらっしゃるけれど、すでに3分の2は白髪だしね」
「ヒッ………」

「ちょっとは自覚したほうがいいと思います……」
「……」

「……あっ、なにも言わなくなっちゃった。ちょっと言い過ぎたかな?」
「……」

「大丈夫よ。これはすべてフィクション。架空の会話、ってヤツだから」
「……」

「じ、じゃあ、失礼しますぅ。さよなら」




「……ち、ちょっと待った。待ちやがれ!」

つづく
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by yochy-1962 | 2011-12-20 23:37 | ひとりごと | Trackback | Comments(6)