2008年 09月 27日
千駄ヶ谷・山口正児個展
山口氏のイラストは、マガジンハウス等の雑誌や絵本などで拝見したことはあるのですが、原画は初めてでした。かわいらしくてファンタジックでありながら、児童向けのものを描いていないためか、プレッシャーのないのびのびとした画風がとても心地よく、洒落っ気も大いにあって、思わず笑みがこぼれてしまう感じが魅力です。
写真ではわかりにくいのですが、これらのイラスト、すべて段ボール紙に描いてあるのです。気取らず、あえてチープな感じにまとめるあたりも素敵です。
こんなイラストを、無造作に部屋に飾るのも、なかなかおしゃれだと思います。額に飾ると「味」が薄れてしまうだろうからそのまま飾るのがよし、なのでしょうが、そうすると劣化も早くなってしまいそうです。しかし本人曰く、「いいんだよ。煙草のヤニで汚れたり、変色したりして、よりいい感じになるんだよ」とのこと。なるほどね。
あっ、これらは全部販売もしています。私も欲しいと思いましたが、ま、いずれきっといただけるだろうと、それまで待とうと思いました(笑。なんて図々しいんでしょう)。
上のイラストは、どちらも「ロミオとジュリエット」をテーマにして描いたものだそうです。ロミオとジュリエットin農村。なんだか面白い話がたくさん出てきそうな感じで、思わず吹き出してしまいそうです。
世界の昔話の、挿絵に使えそうなイラストもありました。 段ボールにただ絵の具を乗せるのではなく、切った紙を乗せたりの工夫で、版画のような仕上がりになって、それも「味」に変換されているようです。
ちょっとシュールなイラストもありました。少年はなぜ日の丸のシャツを着て定規を駆使しているのか、なにを設計しているのか、そしてその結果が後ろの爆発なのか、勝手に想像が膨らみます。って考え過ぎかもしれませんが、絵の中に入り込んで、その世界の住人になることができる、想像力(創造力)が膨らむイラストが、私は好きです。
ポーニョポーニョポニョ 膨らんだ〜。(←これは実際、先日山口氏がカラオケで歌った歌です。笑)
って、おちゃらけで終わってしまいました。失敬失敬これまた失敬。
ソレタ大文化祭は11月20日からです! ぜひご覧ください。
麻布十番です。
絵本講座行かせたいな!
絵本講座はね、今年度はちょっと難しそうなので、来年度、だね。よろしく。