2008年 07月 19日
東京坂道百景 その1「鼠坂」
私の住む街も坂道だらけの街で、決して例外ではないのですが、ときどき上京する母親が「下北沢は坂道だらけだねえ」と言ってみたり、若いくせに坂道がめっぽう苦手な友人が(しっかりせい!)「ここらへん歩くと息切れがしちゃって」などというコメントを聞いたりすると、ああ、東京って坂道が多いんだなと再認識したりするのです。
で、使い古された企画ではありますが、ウォーキング中などに見つけた東京の「ちょっとイカした坂道」を紹介して、みなさんのご機嫌を伺おうと思っているのです。私も東京中全部歩きつくしたわけではないので、「ここにこんなカッチョいい坂道があるぞ」という情報、大歓迎です。どうぞよろしくお願いします。
第1回は、文京区音羽あたりにある「鼠坂」。
「ネズミでないと上り切れないような急な坂」ということでつけられた名前だそうです。その名の通り、階段がなければ、なかなか上り切れないような急勾配がなんとも男っぽく、惚れ惚れしてしまう坂道です。
ああ、この名の由来は森鴎外の「鼠坂」という小説中に出て来るもので、もしかしたら鴎外が作った由来かもしれません。「御府内備考」という史料では、鼠ぐらいしか通れないような細い坂、というところからこの名がつけられた、としているようです。
静かな、情緒感たっぷりの住宅地にある坂道をとことこと下ると、高速道路が伸びる騒がしい通りに出てきます。過去から現代に、つかの間の「タイムスリップ」をしているような錯覚に陥いるような、そんな坂道です。
「Tokyo迷子ウォーキング」でも、たくさんの坂道を紹介しています。よかったらご覧ください。
団子坂 なべころ坂 見晴坂 幽霊坂 坂だらけ麻布十番 富士見坂、桜坂
この連休に仕事しるんですけど、今日とっても暑いところに坂の記事で読んでもっと汗をかけば!→冷たいホッピーが最高っていう方程式を思いつきました!!(笑)
ちなみに、私の母校、荏原五中(品川区旗の台)は「カナリア坂」を登り詰めたところにありますが、いま通う根性がないほど急な坂でございました。
カナリア坂の途中にペットショップがあり、いつも首輪をつけた小猿が外に出されていた記憶があります。
みんな、いじめてたな……。
今度のにこけんは二次会から参加、なのですね。私はたぶん一次会で失礼してしまうと思うので、お会いできないかもしれませんが、お会いできたら、よろしくです。
幽霊坂とか、鼠坂とか、とても変わった名前の坂道があって、おっ、これは、なんて思ったりするのですが、案外ほかにも同じ名前の坂があったりするものです。しかし、カナリア坂とは! 同じ名前の坂、知りません。これはぜひ探索しなくては、です。