誕生日は浅草で過ごす、というのが昨今のトレンドです(ウソ)。
台風接近で時折ものすごい雨が降る東京。
流石に浅草も人はまばらで、きっと友人たちとゆったりできるだろうと目論んでいたのですが、なんのなんの、結構な人出です。
みんなヒマねえ。
まあ、その中に我々もしっかり含まれているのですがね(苦笑)。
この日はいつもの「ホッピー通り」の酒場ではなく、まるごとにっぽんの跡地(ああ、まるごとにっぽんは規模を縮小して営業しているようですが)の4階にできた、「浅草横丁」という、イカす居酒屋やら飲み屋やら(同じか)が集まったところを流そうではないか、という計画だったのですが、まだ日も暮れてないというのに、どこもお客さんでいっぱい。すぐに断念いたしました。
それにしてもここ浅草は、目に見えて若者の数が増えましたね。
ホッピー通りなど、以前は「世捨人の集まり」(失敬)で、年齢も身分も関係なく酒に没頭できる空間が心地よかったのですが、インスタ女子の流入で(勝手に想像)、ホッピーと煮込みの写真を撮って、「アタシってタピオカだけじゃなく(古!)こんなところにも果敢に行っちゃうし〜」的な輩がこの街のカラーをすっかり変えてしまっているのです(これまた勝手に想像)。
まあ、何の面白みもなく、工夫もなく、どんどん朽ちていく街並みもありますからね、これはいいことなのかもしれません。
人間も同じ。昔は良かったと懐かしむだけでは新しい時代から取り残されるだけ。
常ににこやかに、新しいものを受け入れ、取り入れていく、ゆとりのある人生を目指していかなくてはなりません。
はい、自分に対しての戒めでございます。
この日は、久しぶりにホッピー通りの「鈴芳」の辛煮込みをいただき、やっぱりここは観光地、値段はちょっぴり高いねえと、暗黙の了解でこの通りの突き当たりにある「ほていちゃん」に流れ、心ゆくまでお酒とつまみを堪能した我々一行、でございました。