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編集王子

キモン

会社から少し歩いたところに、出店しては潰れ、また出店しては潰れ、を繰り返す飲食店が立ち並ぶ一角があります。
この近辺は小規模のオフィスが乱立する一帯で、夜は繁華街としての顔を持つエリアだというのに、どういうわけかそこだけポツンとどんより暗く、どこの店も「喪中」と書かれた札を掲げているような感じすらするのです(ちょっと失礼極まりないかな)。

もしかしたら、ちょっとした「鬼門」というエリアなのかな、なんて思ってしまったりするのですが、毎日この辺をウロチョロしているのは、「おっ、ここにまた店ができたぞ、んー、今度はどのくらいもつかな」なんて半笑い気味で高みの見物をしている嫌なヤツばかりですから(おや、オレだけかな)、もうホントに素晴らしい店ができない限り、ここでお店を維持するのは大変なことかななんて思ったりもします。

しかし、このエリアにできるお店って、「どうしてアンタ、そんなんなん?」と膝を付き合わせて説教したくなるパターンが多いのも事実なのです。

以前このブログでも書いたことがありましたが、開店直後、店の前で、「ランチやってま〜す。限定10食!早い者勝ちです!」などと金切り声で叫んでる女の人がいて、こりゃダメだろ、かえって客を寄せ付けないだろ、なんて遠目で見ていたら、案の定あっという間につぶれたり、思い切って入店してみたら、目を吊り上げたオバちゃんが「はい、いらっしゃいませ。当店はなんたらかんたら……」といきなりロックオンされて、いろんなウンチクを聞かされたり(その割には、それほど美味しくなかったんだけどね)、とにかく、なんだかトホホなお店ばかりが集まるのです。

また、このエリアのほかのお店では、まあ、普通のご飯を出してくれるお店ではあったのですが(値段はやや高め)、従業員の女性が「しゃしゃこ」(ああ、すぐに話に入ってくる、ちょっとウザい人のことね)でして、私がボーッとテレビを見ていると、「この◯◯って、どうなんでしょうかね」といきなり話を振ってきたり(その割にはペラッペラの知識しかない)、そんなにご愛顧しているわけではないのに、「このお店、もうすぐランチ終わっちゃうんですよ〜」(残念でしょう?でも堪忍なあ、みたいな感じで。こちらとしたら、ああそうなんですか、はい、それで? って感じなんだけど)と言われたりして、オレ、決して常連さんじゃないんだけど、なんだかめんどくさいなあと、自然に足が遠のいてしまったりするのでした。

で、現在、その跡地にできたのが「かつ丼専門店」。
ああ、その前にここで「ローストビーフ丼専門店」なんてのをやってるなあなんて思ったのですが、あっという間に閉店。いくらローストビーフがブームだからって、ランチで1000円以上するんじゃダメだろう、それも腹一杯にならないし、別に美味しい〜って身悶えするほどじゃないし、なんて思ってるうちのことでした。

しかしかつ丼とは、いいとこをついたものです。
みんな大好きかつ丼! ランチの定番! これさえ食べれば午後の業務も完璧だぜおっかさん! のかつ丼。
これは人気が出ないはずはありません。

しかししかし、人気があるからこそ、人々のかつ丼に対するこだわりポイントは高いと言えましょう。
味はもちろん、肉のグレード、卵の固まり具合、玉ねぎの厚さ、ご飯と具のバランスetc……。
だから、人気があるからかつ丼専門店を作りましたあなんてのは安易な発想で、いわば火中の栗を拾うような行為だと思わざるを得ないのです。
いや、虎穴に入らずんば虎子を得ずかな?
いやいや、二兎を追う者は一兎をも得ずかな?
……な訳ないか。

なんて思いながら、そのかつ丼専門店に潜入した私。

以前の店と内装、テーブル、全てが同じです。ってことは居抜き、でしょうか。いやいや、看板だけ替えて、店員さんも同じだったりして?
(以前の店員さんの顔を覚えてないんでそれは不明)
なんとなく不安が頭の中を過ぎります。

しかし肝心のかつ丼、まあ、そこそこ美味しかったのでありました(味噌汁は絶望的なほどの薄さだったけど)。
もうちょっとガッツリ感があるボリュームだといいなあなんて思いましたが、これ以上食べたら確実に午後3時には睡魔がやってきそうですし、確実に自分がかつ丼の材料になります(ブー)。そういう意味では、絶妙な量だと言えましょう。

値段は780円。まあ、高くもなし安くもなし。牛丼だったら500円でお釣りがきますがね、まあ、文句を言うつもりはありません。

ただ、厨房に限界があるのか、一度に2人前くらいしか作ることができないようで、4人ぐらいでやって来られると、もう店はパニック状態。私はひとりで入店しましたが、それでもずいぶん待たされました。
だからなのか、お一人様は相席で全然構わないのに、とりあえずテーブルが埋まると「すみませーん、満席です」と、生意気にも入店を断ったりしているのです。
もったいないったらありゃしません。
まあ、「満席です」なんて言葉、これまでの店なら言いたくても言えなかったでしょうし、ちょっとした高揚感で満ち溢れてるんだろうなと、心の中で半笑いをしていた私でしたが。
ああ、前の店と同じ人がやっていたら、の話ですけど。

だから結局、まあ悪くもないけど行きた〜いと思わせるほどではない、というちょっと残念なお店でした。
とにかく、客をどんどんさばけるようにしないとダメでしょう。それにただでさえメニューが少ないんだから、ご飯大盛り無料とかにして、ワシワシ丼ものをかっ喰らう頭の悪い若リーマン(失敬)のハートをわしづかみにしないと、また行こうと思わないのでは、なんてお節介にも思ってしまったのでした。

あっ、この店、ポイントカードなんてのもありました。しかし、ここを利用した会社女子が、「アタシにはくれなかったのよ〜なによ、どういうつもりよ!」

……やっぱり、なんだか残念、のエリアは相変わらずのご様子でした。

なんの写真もないので、ここ数日間に行った大衆居酒屋の写真をアップ。
加賀屋のホッピーにレモンが入らなくなって、ちょっとブルーです(//∇//)
キモン_c0135618_14551367.jpg

by yochy-1962 | 2019-01-27 13:10 | グルメ | Trackback | Comments(0)

Thank you !!!

by yochy-1962
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