意外と思われるかもしれませんが(って、どんだけ自分が深く知られてるつもりかって話ですけど)、江戸東京博物館、初潜入なのです。
まあ、東京の歴史とか地理の不思議とか、下町の楽しさというものが好きになったのはここ10年くらいですし、それよりも、この建物ができた当時は、「税金の無駄使い」とか「維持費だけで年間こんなにも!」みたいな報道ばかりがされて、この博物館の楽しさとか醍醐味とかはあんまり紹介されていなかったと思います。
作ってしまった以上、この博物館の楽しさをバシバシ宣伝するべきだと思いますがね。ああ、自分にその宣伝が届かなかっただけの話かもしれませんが。
しかし今回、ネットサーフィンをしているときに、ここで「東京150年展」というものを開催していると知り、東京の街歩き、坂道好きの私としては、おお面白そうではないかと、重〜い腰を上げていざ両国、と相成ったのであります。
35度を超える猛暑の中、やっとの思いで、そう、ホント、やっとの思いで両国に到着。
ものすごく高いエスカレーターに「キャーッ」と心の中で叫びながら、いざ博物館に潜入です。
まず、高いところから一望する、この博物館の広さに圧倒されます。
順を追って見ていくと、徳川家康がこの地を開拓し、城を築き上げ、それからさまざまな天変地異、災害に遭いながら、人々の知恵を結集し、世界に誇る大都市に成長していく様子がよく分かります。
圧倒されたのは、もちろん原寸大ではありませんが、精密に再現した当時の建物と、そこで生き生きと動き回る(ように見える)人々のフィギュア。
細部までにこだわり、そして人々の様子も、どれも個性豊かな表情で、それぞれがそれぞれのドラマを抱えて動いているように見えます。
会場が暗くて、その1つ1つを確認するには備え付けのオペラグラスが必要です。しかしすっかり老化して、弱くなった我が眼ではそれもなかなか難しく、ああ、そろそろメガネも新しくしなくちゃいけないなと思った次第です。
伝説の浅草「凌雲閣」(浅草十二階)のミニチュアもありました。
明治時代に建てられ、当時は日本一高い建物だったらしいです。
何でも、日本初のミスコンが行われた場所、日本初のエレベーターを設置した場所、なんだそうです。ただ、エレベーターはあまりにも危なっかしくてすぐに使用禁止になったのだとか(ああ、この辺の情報はうろ覚えなんで間違っているかもしれません、ゴメンネゴメンネ〜)。
この建物の上の階では、いまで言うキャバクラ以上のサービスを提供していた施設があったのだとか(お上品な私のブログではこの辺りまで。でも本当かどうかは分からない)。
私が小さい頃にはよく見たスバルの自動車も展示していました。
当時、我が家の車はカローラだったのですが、スバルがある近所の子にとってはカローラよりも「イケてる」車だったらしく、よく「ウチのはスバルだもんねえ」と理不尽に自慢されたものでした。
ちょっと歳下の、ちょっと病気がちだったあの子、今でも元気かなあ。
目的だった「東京150年展」もとても楽しかったですが、展示物の充実度、迫力においては、この常設展だけを目的に来ても、十分すぎるほどの楽しさです。
実際、最初のうちはひとつひとつの展示物を、じっくりゆっくり見ていたものの、そのうち足やら腰やらが悲鳴を上げてしまい、後半戦はだいぶ端折ってしまいましたもんね。
またぜひ訪れたい、いや、きっと今年のうちにまた行くであろう、江戸東京博物館でございました。