2016年 05月 01日
僕らはポプコンエイジ!
そんなアラフィフが、身悶えて喜ぶであろうコンサートに行ってまいりました。
そう、東京、府中市で行われた「僕らのポプコンエイジ」というコンサートです。
昭和時代、ヤマハ主催で毎年行われてきたポプコン、すなわちポピュラーソングコンテストからは、先に挙げたビッグアーティストから、ちょっと「しょっぱい」物件(笑)まで、じつにたくさんのアーティストが輩出されました。
そして毎晩、深夜のラジオでは「こんばんは、大石吾朗です」という声とともに始まる「コッキーポップ」がオンエア。テスト勉強の傍ら、というより、この番組と、その次の「オールナイトニッポン」を聞くために、机の前で勉強する「ふり」をしていたのが、我々世代のほとんど、といっても過言ではないかと思います。
この日は相曽晴日、下成佐登子、三浦和人(元・雅夢)、元ふきのとう、元NSPで結成されたスリーハンサムズ、そして渡辺真知子、石川優子、そしてそして、あのChageが登場。当時の代表曲を中心に、いまでも素敵な歌声を聞かせてくれました。
「コーヒーハウスにて」という曲、というより「♪あなたの好きな優しさなんて〜」というフレーズを聞かせたら、多分、「ああその歌知ってる」と言われる方が多いであろう、相曽晴日さんはいまでも現役で歌っているそうで、綺麗な歌声は健在で嬉しくなりました。
「秋の一日」という曲を、お嬢様っぽく上品に歌っていた下成佐登子さんは、家庭に入られていましたが最近少しずつステージに立つようになったのだとか。少々あがり気味でハラハラしましたが、清純なイメージはあいかわらず。ああ、幸せな人生を送っているんだろうなあと、こちらも嬉しくなりました。
渡辺真知子さんについては何も言うことはなし。相変わらずのパワフルな歌声、圧倒的な存在感はさすがでした。
っていうよりこの人、「迷い道」でデビューしたときはすでにヤマハから卒業していたので、今回のライブでは一連のヒット曲は歌わないかな、と思っていましたが、いきなり「ハーバーライトが〜」と歌い出し、会場もオオーッと歓声が沸き起こりました。
Chageさんは諸般の事情でソロで登場。んー、もうネタにしてもいい頃かと思いますが、一切何もございませんの体で、かえって緊張してしまいました。
でも、バックバンドの方や元・雅夢の三浦さんのお手伝いもあり、チャゲアスの初期の名曲を披露。さすがに芸達者な方、楽しいステージパフォーマンスを見せてくれました。
そしてそして石川優子さん。20数年ぶりの復帰で、この方目当てのお客さんが一番多かったのではないでしょうか。我々は二階席から見ていたのですが、Chageさんとのデュエット曲「ふたりの愛ランド」を歌ったときに、総立ちになった男性ファンの多くの頭頂部が「日の丸状態」だったのはちょっと苦笑、でした。
一曲一曲を噛みしめるように聴いていると、あっという間に甘く、切なく、幼気な自分の青春時代にタイムスリップすることができて、本当にリフレッシュしたような気持ちになりました。
あの頃経験したことや、感じたこと全てが、現在の自分を形成している大切な要素であることは間違いありません。それを懐かしく、しみじみとした思いで振り返ることができているということは、結構私は幸せなのかなあと思ったりしています。
じつは私、最終日の埼玉公演にも伺うのですが、その回は谷山浩子嬢(写真は奇跡の一枚。なんて失礼な)、小坂明子関(なんて失礼な)も登場。楽しみです。
「そして私は 坊やを編むのよ〜」(怖っ)。