2012年 02月 26日
せんべいの殿堂 番外編「太子堂」本店に潜入!
全国のデパート、スーパー等でも「太子堂のせんべい」のコーナーが多くあるのでご存知かと思いますが、本店はここ、三軒茶屋近くの、それこそ世田谷区太子堂というところにあるのですね。
私は、というより我が家の人間は無類のおせんべい好きの集まりでして、いつも太子堂のせんべいが常備されているという素敵なお家だったのでした。
ここのせんべいはアイテム数が多く、量り売りもOKなのがうれしいところ。他会社のせんべいも販売していているその懐の深さも大きな魅力です。
せんべいは一家団欒の象徴。茶の間に(←死語)せんべいが置いてあるだけで、家族間のわだかまりも、ちょっとした個人的な悩みも、バリッ、バリッという音とともに一瞬消えていってくれるものです(ホンマかいな)。
いや実際、以前ウチの母親と姉貴が東京の我が家に来たとき、もうどうしようもない、ってくらいの大喧嘩をしながら家の中に入って来たときがあったのです。
「もう、お母さん、ホントに恥ずかしい〜」(姉)
「アタシはもうアンタとは絶対に旅行なんかしないよっ!」(母)
(筋金入りの天真爛漫、の名をほしいままにしている我が母親は、電車に隣り合わせた見ず知らずの人にも仲良く話しかけ、あげくの果てに身の上話、自分の息子、娘の話を延々と話し続けるという癖があるのです。私も以前、静かな電車内で「アンタ、またお腹出たね〜。ねえ」と隣りの人に同意を求めたり、レストランで「こんな歳にもなってお嫁さんももらわずに。ホント困っちゃう、ねえ」と言いながら、隣りにいた、苦笑、といった感じのご夫人と話し込まれたり、という被害を受けているのです)
……と、話が脱線しまくってしまいましたが、たぶんそのときも母は天真爛漫ぶりを如何なく発揮し、姉はブチ切れてしまったのでしょう。しかし一触即発といったところの彼女らが、バッグから太子堂のおせんべいを次々とテーブルに並べ、ぼりぼりと食べ始めた途端、
「あっ、これおいしい」
「どれどれ、あっ、ホントだ。こっちはどうだろう」
と、直前の喧嘩など一瞬のうちに忘れ去ってしまったのでした。
恐るべし、太子堂のせんべい、なのです。
(まあ、これは太子堂のせんべい云々というよりも、ウチの家族にちょっと問題があるといったほうが正しいのかもしれませんが)
で、本日も私の大好きな、お醤油がべったり染み込んだ「こわれせんべい」を購入し、ニコニコと店を出ようとしたとき、一枚の張り紙を発見。
なんとこのお店、3月で閉店してしまうとのことなのです。
え〜〜閉まっちゃうの? と一瞬うろたえましたが、まあ、このお店は全国各地にありますからね、そんなに慌てることもありません。
せんべい好きがこの世に存在する限り、太子堂は不滅なのであります。
太子堂という地名とお菓子の太子堂はドチラが先なんでしょうねぇ。
本店の存在は知りませんでしたよ!
たまに三茶に仕事で行くのでしこたま仕入れてきま~す(^O^)v
情報ありがとうございます♪
※ジンちゃんが店を始めたよ~。
時間があったら一緒に行こうね。
近々呑みましょう。連絡しま~す。