KEN HIRAI Live Tour 2011“JAPANESE SINGER”

コンサートとかライブとかに潜入するのは、ホント久しぶりです(あっ、演劇とかは結構あったかな)。それも、日本人のアーティストとなると、2006年の太田裕美&谷山浩子コンサート以来、約5年ぶりです。
今回は、チケットが6枚分購入できたという知人(天然兄貴)のお誘いをいただきましてのコンサート鑑賞です。とても楽しみ〜。えーと、会場入ったら靴脱ぐんだっけ? お菓子は500円までと決められてるんだっけ? 前の日は生水飲んじゃだめなんだっけ? (……子どもかっ!)

しかしちょっと女子率高し。そして年齢層も高し、です。とくに、私の前に座った、どうみても50後半、あるいは60代といった感じのおばちゃん(ひとりで来ていた模様)に私の目は釘付けです。
……まあ、他の客からしたら、「どう見ても50近いオヤジが開演前からウキウキしてるなう」って感じで、つぶやかれていたかもしれませんがね(苦笑)。

数々のコンサートをこなしているだけあって、途中途中のMCも楽しく、決してお客さんを飽きさせないサービス精神はさすがです。目下のところ私のカラオケ代表曲となっている(笑)「アイシテル」も聴けて満足、満足〜です。
そして大ヒット曲「瞳をとじて」「哀歌(エレジー)」と続くのですが、この2曲といえばご存知、マイクを食ってしまうような勢いで声を張り上げ、その最後に「ヒッ」という、しゃっくり音のような「悶え」をする歌として認識されています(されてねえよ、ってか)。
しかし、今回のコンサートでは「しゃっくり」を封印してしまったのか、案外普通に音を伸ばし切って終わり、というパターンが多かったような気がいたしました。ちょっと拍子抜け(オレだけかな)。
まあ、「哀歌」の最後あたりは「私を〜〜〜〜ヒッ」「壊して〜〜〜〜ヒッ」が聴けたのですがね(笑)。
その代わり、というか、歌が始まる直前、息を吸い込む「フッ」という音が結構すごくて、ちょっとびっくりでした。これもライブならでは味わえるものかもしれませんが、スタートラインに並んだスプリンターの緊張感に近い感覚、を経験することができました(なんのこっちゃ)。
……で、お得意のバラードを中心に構成され、このままコンサートは終了に向かって行くのかと思いきや、ちょっとした間に、赤いジャケット、白いパンツという、まるで昔の坂本九みたいな(あるいはドレミファドンの司会者が着用するような)格好で平井堅再登場。
ぬいぐるみをしたがえ、「POP STAR」等を、ステージ狭しと「踊りながら」熱唱。会場大盛り上がりです。
まるで、これまでのバラード構成は、これをするための布石だったのでは、とつい思ってしまうほどのノリノリでございましたよ。
まあ、コンサートはいわば「お祭り」みたいなものですからね。派手にしてナンボ、なのかもしれません。よしとしましょう。
そして最後、アンコールではなんと本人のピアノ弾き語りの一曲。なかなかレアなものを拝見させていただきました(まあ弾き語りといっても、ただコードを押さえているという程度でしたが)。
とにかく、いろいろな平井堅を見ることができ、とても楽しいコンサートではありました。それにしても歌が上手い、声がいい人というのはうらやましいなあ〜、と思わずにはいられません。私もシンガーのひとりとして(笑)、ますます歌に精進しなければと、固く決意した一日、でございました。