2009年 07月 20日
隠れた名曲・昭和歌謡 その27 山本達彦「LAST GOOD-BYE」
そのイラストレーターさんとかいけつゾロリ(ああ、ご存じない方に一応ご説明しておきますと、子どもの本では異常なほどの売り上げを記録している、アニメ化にもなったシリーズ本、でございます)の作者さんは同年代の仲間でして、私もその作者さんがお若いときに講義を受けたことがあり、あのさえない風貌(失礼)と六○木ヒ○ズが結びつかず(失礼その2)、現在一緒にタコ部屋で(失礼その3)しこしこと作業を続けている我が身をそれぞれ振り返り、だからこそ「へぇーあの人がねえ」という心からのため息をお互い漏らしてしまったのですが(ため息が充満して窒息しそうになっちゃったよ)、話しているうちに、私の思考は飛んで飛んで回って回って、「そういえば昔、ゾロって映画を観たなあ」という方向に進んで行ったのでした(笑)。
ジョージ・ハミルトン主演の「ゾロ」を観に行ったのは、確か1982年、私が東京に出てきた年でした。
本家「快傑ゾロ」をモチーフにした、コメディタッチの映画だったと記憶しているのですが、残念ながらストーリーは全く覚えていません(失礼その4)。ただ、プレイボーイで知られ、数々の浮名を流したジョージ・ハミルトンにぴったりな映画だな、という感想を持ったような気がするのですが、あっ、あのとき、本当は違う映画を観ようとしていたんだ、ということを思い出したのでした。
そうそう、本当は「凶弾」という、石原良純が役者としてデビューした映画を観ようと思って新宿に行ったのでした。しかしこの映画、興行成績があまりにも悪かったらしく、早々に打ち切りになって、仕方ねえなと「ゾロ」を観たのでした。
「凶弾」は、「瀬戸内シージャック事件」をテーマにして作られた映画でして、当時さかんにテレビCMで宣伝され、おっ、なんか面白そうだなと思い、当時のバイト仲間と観に行こう、という話になったのです。
しかし、「マユ毛」の演技があまりにもお粗末だったのか、脚本がいただけなかったのか、役者陣がパッとしなかったのか、私にとって幻の映画となってしまいました(現在DVD化されているようなのですが、今こそ観ようなどという、そんな意欲はないっす。笑)。
で、その映画の主題歌として使われたのが、山本達彦の「LAST GOOD-BYE」だったのでした(やっとタイトルに到着)。結構売れた曲だと思うのですが、若い方はご存じないようですね。しかしある一定層以上には根強い人気を誇っているらしく、いつぞや、カラオケ屋で知り合った女性(ある一定層以上のお方)からリクエストされ、えー歌えるかなあとぶりっ子しながら(脱力?)、しかし体が、細胞が覚えているようで、全然よどみなくフルコーラスを歌い切った私でした(笑)。
「80年代の二枚目」というキャッチフレーズがぴったりの山本さんですが、いまはどうしているのかなあと思いググってみたら、なんと現在でもバリバリの現役で、精力的にコンサート等をされているようです。
この曲以外にも、しっとりとしたバラードなど、なかなかいい曲があるのですが、声がちょっと弱いなあ、そしていい意味でも悪い意味でも「80年代」を彷彿とさせてしまい(稲垣潤一も安部恭弘もそうですが)、ある一定層以上の人以外には受けないのかなあと、勝手に思っているところであります。
オレとしては、夢の中だけには登場しないようにしたいと思っています(笑)。
発声がよくないように思います。歌のメロディーやリズムの
かっこよさでごまかされていますが、声量がないのは発声法
がよくないせいだと思います。
先日俳優の水谷豊さんがご自身のヒット曲を歌ってコンサートを
している映像を見ましたが、あれもまた同じように曲の持つ雰囲気
でヒットしたようですが、声の出し方はさっぱりだなあ、と思ったことでした。
もうすこしボイス・トレーニングをしてもらってから売り出すべきだと
思います。
水谷豊は、歌っている姿はとてもお洒落でかっこいいオジさんだなあと思って見ていますよ。声の出し方は全然気づきませんでしたが、まああの人は役者さんですからね、よしとしましょう。