2009年 01月 17日
平原綾香「Path of Independence」
……いや、最初から「ドンビキ」などと決めつけてはいけません。もしかしたら「うん、これはいいね、ヨッチーの魅力が思う存分発揮されているね」と絶賛の嵐、となるかもしれませんが……いや、そうはならないでしょう。あまりにものドンビキぶりにいたたまれなくなって「トイレタイム」となるか、「ヨッチー泣かないで、いずれいいことがあるから」と、わけのわからない激励の声がかかるのがオチでしょう(笑)。
ショパンの「ノクターン」が原曲のこの歌は、昨年放映された「風のガーデン」というドラマの主題歌だったらしいのですが、あいにく私は見ておらず、紅白歌合戦でも歌われたらしいのですが、あいにく昨年の紅白はずっと友人たちとくっちゃべっていたためにほとんど記憶になく、やっと最近、テレビコマーシャルでこの歌を認識し、遅ればせながら「いい歌だなあ」と感激しているところなのです。
クラシック音楽をポップに歌いこなすのは、この方の得意技のようですが、はっきり言って、以前の「Jupiter」は私的にはあんまりピンと来ませんでした。いや、ホルストの「ジュピター」は私の大好きな音楽なのですが、どうしてこの曲に日本語の歌詞を入れて歌わなくちゃならないの? あまりにもイメージが違うんじゃん? などと思ったりもしたのでした。
しかし、彼女の深く、暗めな歌唱はショパンにぴったりとマッチして、ずしんと心の中に染み入ってきます。真夜中、灯りを消してワインなど飲みながら「カンパニュラの恋」をひたすら聴くと、なかなか現実に戻って来れなくなったりもします。
しかし、いい歌だからすぐに自分でも歌ってみようというのはどうもお調子者がすることのようで(苦笑)、この歌、とんでもなく難しい! のです。現在ウォーキング中でもiPodで繰り返し聴いて、なんとかマスターしようと目論んでいるのですが、聴くだけじゃマスターできないと、ときどきそっと口ずさんでみたりもすしています。意外と大きな声を出しているみたいで(笑。それもヘロヘロな感じの歌声)、すれ違う人から、明らかに不審者を見るような目つきで見られたりしている今日この頃です。
ちなみにこの歌、最初は勝手に「カンパネルラの恋」だと勘違いしていて、「ああこの歌は銀河鉄道の夜をテーマにした歌なのかな」などと思っていたのですが、「カンパニュラ」とは、いわゆる「ホタルブクロ」という花のことを言うのだそうです。
ホタルブクロ、というと、童話「大きい一年生と小さな二年生」を思い出してしまう私。同年代の方ならピン、と来てくださると思いますが(笑)。いまでもあるのかな、この童話。