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編集王子

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 先日、駅の改札あたりで、高校生たちが「バイビー」なんて挨拶を交わしているのに遭遇したのですが、ああ、もう死語だとばっかり思っていた言葉も、どういうきっかけか分かりませんがふとしたことで復活し、そうやって言葉は、流行は繰り返していくのかなと思ったのでした。

 しかし、そもそもこのバイビーなる言葉、どういうきっかけで生まれた言葉かご存知でしょうか。
 50代以下の方は知らないかもしれませんが、正解は、「伊丹幸雄のウィスパーカード」なのです。
 結構みなさんご存知かと思ったのですが、案外、同年齢の友人でも知らない方が多く、40代前半以下の方に至っては、「イタミサチオって誰? ウィスパーカードってなに?」なんていう始末。

 ネットで検索しても、「サチオ」あるいは「ウィスパーカード」についてはいろいろな方が詳しく解説しているのですが、「じつはバイビーという言葉はサチオが!」というところまで言及しているサイトはなかなか見つけられません。
 これはいけません。昭和の文化(ってほどじゃないか、世相といったほうがいいか)を大切にし、継承していくのが我々、バブルと寝た世代(私は決して恩恵は受けてませんがね)の責務なのであります。

 時は1980年。百恵ちゃん、王貞治さんの引退に代わるように、「ビートたけしのオールナイトニッポン」が始まり、あっという間に、我々「勉強してるふりでラジオにかじりついてる」バカ学生のハートをわしづかみにしたのでした。
 特に、ちょっと前のB級男性アイドルをおちょくる「伊丹幸雄コーナー」は大人気でした。
 これは、伊丹幸雄を始めとする、70年代を彗星のごとく駆け抜けていったB級アイドルを懐かしみ、愛でようという、いや、どちらかといったら徹底的に笑ってしまおうというコーナー。あっ、伊丹幸雄コーナーというタイトルは後付けだったかと思います(こんなコーナーでした。懐かし〜、っていうか、当時こんなので笑っていたんだあと、今では驚き)。

 伊丹幸雄さんとは、郷ひろみ、西城秀樹などと同時期に、天下のナベプロ、CBSソニーからデビューしたアイドルで、一時期はひろみ、ヒデキと肩を並べるほどの人気を誇っていたのにあっという間に失速、あの人は今状態になってしまったお方です。
 そんなサチオのウィスパーカード(あっ、ウィスパーカードとは、オモテ面がブロマイド、ウラ面がソノシートレコードになっていて、当時のアイドルなら誰でも作っていたアイテム。ええっ?ソノシートも知らない? もうめんどくさい〜そこらへんは自分で調べてちょ)が面白い、とたけしのオールナイトニッポンで話題になりまして、そうこうするうちに、そうした「消えたアイドル」に再びスポットライトが当たり、サチオは「オレたちひょうきん族」、城みちるさんは「風雲たけし城」にレギュラー出演するようになったのでした。
 そう、話は「バイビーとサチオ」、でした。
 で、ウィスパーカードで、「お父さんは親切な人」とか脱力系の話を延々したサチオが最後、ひとこと「じゃあね、バイビー!」とのたまったのでした。
 これに「バイビーだってよ、バイビー!」とたけしは大ウケ。以降、サチオはひょうきん族のレギュラーに、たけしはどの番組でもバイビーを駆使し、それから「バイビー」は瞬く間に番組の、いや日本中の流行語になったのでした。それがバイビーの語源、なのです。

 ああ、高田みづえは「涙のジルバ」という曲で、バイビーなんて言葉が入った歌を歌っていましたね。さすが、元祖横取り歌手、ですね(^_^)。

 で、あっという間に流行語になり、あっという間に死語となったこの言葉なのですが、また脚光を浴びているのは嬉しいことです。って、ホントにこの言葉が昨今の高校生の間で「ナウい」言葉として脚光を浴びているのかどうかはわかりませんがね。すっかり耳が遠くなって、幻をも見るようになった、恍惚の前期高齢者が見た景色だったのかもしれませんがね(苦笑)。

 それで、久しぶりにサチオの「青い麦」を聴いてみたのですが、最後のフレーズ、ずっと「田舎が〜似合うよ〜」と歌っているものかと思っていたのですが、どうも「日向が〜似合うよ〜」が正しいようですね。
 40年かけて、やっと正解を知りました(^_^)。

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# by yochy-1962 | 2016-06-21 20:42 | 映画・舞台・テレビ | Trackback | Comments(0)
c0135618_22332623.jpg ふと、以前自分が書いたブログの文章を懐かしんで読んでいたら、「女優が古くさいエプロンなんかつけちゃって、“アタシ、金麦と待ってる〜”とか叫んじゃってるけど、そんな、発泡酒以下の酒ぐらいで待たれたって、オレはヱビスビールじゃないと帰らないけどね」なんていう記事を2007年に書いていて、ああ、檀れいが出ている「金麦」のCMも、そろそろ10年オンエアされ続けているんだと気づかされたのでした。

 可愛くて、アクティブで、やんちゃな若奥様を演じて10年。もう44歳ということですが、少しもブレることなく、若奥様を演じきるのは大した度胸、もとい、演技力です。

 それに、このCMシリーズが始まった頃は、正直、「誰? この痛々しい感じではしゃいじゃってる人」ぐらいの認識でしかなかったものが、いまや堂々たる認知度。このCMシリーズを皮切りに、女性たちの厳しい視線など気にもせず、ミッチーの嫁の座を射止め、女優としてさらにランクアップ。意地悪な役をやらせたら右に出るものはない、黒木瞳など足元にも及ばない「ヒール女優」として我が世の春を謳歌しているのであります(ああ、あくまでもイメージね。実際にそんな役をやっていたかどうかは定かではありません)。全然褒めてる感はありませんが。

c0135618_22332982.jpg 実際、こういう女性が近くにいたら疲れるだろうなあ、と私は思うのですが、一般的な、あんまり頭を使わないタイプの男性陣は(失敬でございます)、「檀れい、いいよね」などど、こういうタイプを理想の女性像としているようです。
 しかし、「あんまりにも男に媚びているんじゃないの? こういう女こそ、陰で浮気したりスパッと裏切ったりするのよ」などという感想を持つ女性論客と「朝まで生テレビ」あたりでバトルを繰り広げることもよくあったと聞きます(ホンマかいな)。

 まあ、なんだかんだ言ったところで、男と女の間には深い深い溝があるのです。何を言っても無駄だと気づいた「アンチ檀れい派」はもう諦めて、一連のCMを楽しんでしまおうと、「あれは、前に旦那はいないのよ。ひとりでしあわせ芝居を演じているのよ」というシチュエーションを勝手に作り上げ、「檀れい鑑賞法」を確立しているようです。

c0135618_22333357.jpg しかし、もう10年もオンエアされ、まだまだ若奥様です。それはいくらなんでも無理があるのではないでしょうか。
 その昔、この手のCMで圧倒的な、芸術的ともいえる人気を誇ったのは、大原麗子が出演するサントリーレッドのコマーシャルでした。そして、ぐうの音も言わせないくらいなかわいい、一途な、気の強い昭和の若奥さんをバブル期に再生したのは、その佇まいが物議を呼び、どちらかといったら失敗作じゃないかな、と思わせた安田成美のキッコーマンのコマーシャルでした。彼女らが、一体いくつの若奥様という設定だったのかは分かりませんが、確実に現在の檀れい44歳よりは年下だったのではないかと思うのです。
 まあ、44歳だから若奥様プレイをしてはいけないと言っているわけではありません。個人的には、50になっても60になってもこのままで、はしゃぎまわって旦那にイタズラしたり、変顔したりして発泡酒以下の酒を飲んでいただき、人々の涙を誘っていただきたいと思うのですがね(相変わらず意地が悪くて失敬です)。

 ただ、もう檀れいもヨレヨレだから新しい女優を採用しようなんて時が訪れたとしても、じゃあ今の芸能界、檀れいよりも「檀れい的な」佇まいを見せつけてくれる女優さんって、果たしているだろうか、と思うのです。
 昨今の紀香さんなど、なかなかなエグ味っぷりを披露してくださり、「ポスト檀れい」としてはいい位置にいるとは思いますが、ただ炎上するだけで肝心の商品が売れなければどうしようもないですし、なんだか身体が重そうで、檀れいのような、ちょこまかちょこまかした、後ろからケツでも蹴り上げてやりたくなるようなアクティブな動きはできそうもありません。

 そう、やはり現在の「檀れい界」では、檀れい以上に檀れいな物件は他にはありません。檀れい界での檀れいは盤石なのです。

 もしかしたらご本人は、あまりにもイメージが定着してしまったがゆえ、もう「金麦」の広告から卒業したいなんて思っているかもしれません。
 しかし、それは世間が、全国のヒヒオヤジ達が許してくれないのです。これからも、可愛いいを通り越して、なんだかどんどんエスカレートしてすでに痛々しいお姿を演じ続けるのが、彼女の責務とも言えるのかもしれません。
 その先に何が待ち受けているのかは分かりません。大原麗子も、安田成美もなし得なかった可愛いい若奥様の「けもの道」を歩く檀れいさん、これからも応援したいと思います(ぷっ)。
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# by yochy-1962 | 2016-05-30 23:27 | 映画・舞台・テレビ | Trackback | Comments(2)
c0135618_1271375.jpg「時の流れ」というものに必死で抗ってみても、それは所詮無理な話であって、どんなに頑張って新しい流れを作ってみても、結局、最終的には大河に押し戻され、海に還っていくのが、自分を含めたほとんどの方の「人生」というものなのかもしれません。

 少年少女の頃の夢や憧れを大切にし、ずっと心に持ち続けることは素敵なことだと思いますが、だからと言ってなにもせずにただそれに固執し続けるのは、そういう方は、申し訳ないのですが痛々しい、あるいはホントに真剣に夢に対峙していないのでは、などと思ってしまいます。

 そう、夢は進化するもの。夢に向かって真剣に歩いていたのなら、きっとその夢は、上を向いたり後ろを振り返ったり、転んだり雨に打たれたりしていくうちに少しずつ姿を変え、新しい夢へと導いてくれるはずなのです。
 それが「夢の進化」だと思うのです。決して堕落ではありません。だから、大河に押し戻される人生も、きっと幸せな、実り豊かな人生。そう思って残りの時間を過ごしていこうと思うのです。

 少女の淡い、儚い夢を歌った、昭和を代表するヒット曲の「あなた」。「僕らのポプコンエイジコンサート」で、還暦前の小坂明子さんが登場し、この歌をピアノの弾き語りで披露してくださいました。
 あの、透き通るような美しい少女の熱唱はさすがに望めませんでしたが、ちょっと力を抜いたような、しみじみとした感じで歌う姿に、いろいろな思いが押し寄せてきました。
 まるで、昔見ていて、いまはくちゃくちゃになってどこに行ったのかも分からなくなった自分の夢を久しぶりに見つけ、懐かしい思いで手に取っているかのようでした。多くの観客も、自分が大切にしていた夢とだぶらせ、さまざまな思いを持って時間を共有しているかのようでした。とても素晴らしかったです。
 私ももちろん同じ。そして、そういう心持ちでいられることを幸せに感じるべきだと、つくづく思ったのでした。

 この曲を歌った小坂明子さんにとって、歌の中に出てくる少女のどのくらいが自分自身なのかは知りませんが、その後の小坂さんの夢はいかがだったのでしょうか。
「あなた」を超える曲を作りたい、と思いながら歌い続けてきたのだが、なかなかそれは実現できなかった、とご本人はおっしゃいました。
 その後の作曲家としての活躍は有名ですが、数年前に、インストゥルメンタルのアルバムを発表したところ、それがヨーロッパの国のiTunesチャート、イージーリスリング部門で1位になったのだとか。
「でも、その中でも一番売れたのは『あなた』だったの」
 そんなエピソードを聞かせてくれましたが、それだけ「あなた」は偉大なる曲なのでしょう。
 もしかしたら、小坂さんにとっては、これ以上のものを作らなくてはというプレッシャーが常に付きまとう曲になってしまったのかもしれません。しかし、いまこうして、還暦前になってこの歌を情感たっぷりに歌う彼女はとても素敵だと思いました。

 それにしても、今回登場した谷山浩子さんも、渡辺真知子さんも、揃って今年還暦。ああ、時の流れよ、て感じです。しかしそれは私も同じ。すでにカウントダウンが始まっています(苦笑)。まあ、とにかく健康で迎えられることが目標ですね、飲み過ぎ厳禁。
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# by yochy-1962 | 2016-05-22 12:24 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

by yochy-1962