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編集王子

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「この世の中で一番バカなものを探して、連れて来なさい」と神様がツバメに命じたら、たぶん、真っ先にターゲットにされ、ツバメに引っ張られてきてしまうであろう、昨今の私でございます。
 なにせ、「ところで、日本とブラジルはいつ試合をするの?」と聞いたところ、笑われるどころか、相手は口をあんぐり開けて3秒ほどフリーズ。
 ……ああそうなの? とすぐにその場を立ち去ったものの、たぶん私はツイッターの恰好のネタにされてしまったに違いありません(苦笑)。

 だってえ、全然興味ないんだもん、サッカー。
 一番盛り上がっているときにこんなこと公表したら、袋叩きに遭うこと間違いなしなので、日本選手団が帰国したというニュースを確認してから、おそるおそる書いてみたのですが、まあ、日本人のおよそ4割はこんなものだと思うのですよ。
 ああ、これは、世の中のことなど全然わかりましぇーん、って感じのいたいけな子供とか、「サッカー? それよりもワシは飯を食ったかね」と年中聞き回っている恍惚の諸先輩方も含めて、ということですがね。
 ……まあ、私もその「恍惚組」に入っているんでしょうけれどね(苦笑)。

 というより、どうして日本人は、こうした全日本の国際試合にはキャッキャッ言って大騒ぎするのに、普段のプロリーグとか、実業団のリーグ戦などにはいっさい関心を持たないのでしょうね。
 気がつけば、サッカーにしろ、プロ野球にしろ、リーグ戦はあんまりテレビで放映してくれなくなりました。視聴率が取れないとか、見たいならスポーツチャンネルで見ろ、とか、いろいろ理由はあるんでしょうけれど、本当のファンを増やしたいのなら、そして、有望な選手を獲得して、育てていきたいのなら、とにかく試合を見てもらう。それに尽きると思うのです。
 それぞれのスポーツ協会の上のほうの人達は、普通の試合を、放映権料が云々、じゃなくて、そんなものいらないから地上波で中継してくれ、ぐらいな気合いでテレビ局にお願いするべきなのではないかと思うのですがね。どうなんでしょうかね。

 何事も地道に地道に。三歩進んで二歩下がる。そうじゃないですか〜。
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by yochy-1962 | 2014-06-27 22:32 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
 むかしむかし、もう40年以上も前のこと。
 静岡の片田舎に、ひとりの「どんくさい」男の子が住んでいました。
 その男の子は、生まれたときとても体が弱く、1歳を過ぎても歩こうともせず、ただ、いつもニコニコしながら腰掛けているような子供でした。

 やっと歩けるようになったものの、男の子には運動神経というものがありませんでした。その子には兄と姉がおり、ふたりともスポーツ万能、運動会ではいつもスター、という環境だったのに、どういうことなのか、両親は首をひねりました。
 おまけに、どういうわけか、その子は左手でものを書き、左手でスプーンを使っていました。いったい誰に似たのか、一族には誰もいない左利きの子供を見て、両親は慌てて男の子の左手を包帯でぐるぐるしばり、無理矢理右手を使うことを覚えさせようとしました。
 しかし、男の子は必死に右手で包帯をほどき、何事もなかったように、再びニコニコと左手を使ってお絵描きを始めました。両親はあきらめました。

 外で友達と遊んでも、ボールは飛ばない、走るのは遅い、鬼ごっこではすぐに鬼にされてしまう。そのくせ気が強く、とんでもない負けず嫌いなので、すぐにピーピー泣いてしまう……。だから、男の子はあまり外で遊ぶことを好みませんでした。
 その代わり、男の子は本を読むのが大好きになりました。たくさんの童話、図鑑を買い与えられ、その子はかたっぱしから、何度も何度も読みふけりました。そして、ひとり勝手に空想の世界を旅する、夢見がちの子供に成長していくのでした。

 あるとき、男の子は「大きい1年生と小さな2年生」という童話に出合いました。
 男の子は、その童話がとても好きでした。何回も、何十回も繰り返し読みました。
 体は大きいが、愚図でいくじなし、すぐに泣いてしまう小学1年生の「まさや」が、なんだか自分とだぶって見えました。
 体は小さいけれどしっかりした、2年生の「あきよ」のために、「家出」をして「ほたるぶくろ」の花を探しにいくまさや。途中、さまざまな困難に立ち向かいながら、無事ほたるぶくろを手に入れるまさやの姿に自分を重ねて、いつかは自分も「しっかりしている子」と言われるんだ、と男の子は思ったものでした。
 男の子は、2年生になっても、3年生になっても、そう、6年生になっても、この本が大好きで、ときどきページをめくっていました。その本はいつも本棚の「特等席」に置かれてありました。

 そして時が流れ、大人になった男の子は、本屋さんの子供の本コーナーに、いまだに「大きい1年生と小さな2年生」が平積みされているのを見て、とてもうれしくなりました。
 この本を読んで勇気づけられる「どんくさい」子供達に「幸あれ!」と、男の子、つまり私は、心から思うのでした。

 そしてそして、またまた時は流れ、2014年。
 名作「おしいれのぼうけん」、そして「大きい1年生と小さな2年生」の著者である古田足日先生が天に召されました。
 先生の本が大好きだった、あの「どんくさい」男の子は、もう50歳を超えました。
 いまだに愚図で、運動神経は鈍いですが、なんとか体は丈夫になり、小さい頃歩かなかった反動で、いまは歩くのがなによりも好きな「おっさん」になりました。
 残念ながら「しっかり」は、していないようです。「この世の中で、自分が一番愚かなのではないか」と思い悩む夜も、時々あります。

 でも、おかげさまでひとに愛され、その分ひとを愛し、ひとを思いやる心はちゃんと育ってくれたと思います。どうも他人とは「時間枠」が違うようで、他人と同じことが一切出来ないのがたまにきず、ですが、きっとそれは、人生の最後の最後にでも、決着をつければいいのではないかと、悠長に考えています。

 古田先生、どうもありがとうございました。先生の本を読んで育った「子供たち」の行く末を、これからは天国で見守っていてください。
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by yochy-1962 | 2014-06-09 21:12 | 文学・芸術 | Trackback | Comments(4)

by yochy-1962