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カテゴリ:映画・舞台・テレビ( 43 )

 先日、駅の改札あたりで、高校生たちが「バイビー」なんて挨拶を交わしているのに遭遇したのですが、ああ、もう死語だとばっかり思っていた言葉も、どういうきっかけか分かりませんがふとしたことで復活し、そうやって言葉は、流行は繰り返していくのかなと思ったのでした。

 しかし、そもそもこのバイビーなる言葉、どういうきっかけで生まれた言葉かご存知でしょうか。
 50代以下の方は知らないかもしれませんが、正解は、「伊丹幸雄のウィスパーカード」なのです。
 結構みなさんご存知かと思ったのですが、案外、同年齢の友人でも知らない方が多く、40代前半以下の方に至っては、「イタミサチオって誰? ウィスパーカードってなに?」なんていう始末。

 ネットで検索しても、「サチオ」あるいは「ウィスパーカード」についてはいろいろな方が詳しく解説しているのですが、「じつはバイビーという言葉はサチオが!」というところまで言及しているサイトはなかなか見つけられません。
 これはいけません。昭和の文化(ってほどじゃないか、世相といったほうがいいか)を大切にし、継承していくのが我々、バブルと寝た世代(私は決して恩恵は受けてませんがね)の責務なのであります。

 時は1980年。百恵ちゃん、王貞治さんの引退に代わるように、「ビートたけしのオールナイトニッポン」が始まり、あっという間に、我々「勉強してるふりでラジオにかじりついてる」バカ学生のハートをわしづかみにしたのでした。
 特に、ちょっと前のB級男性アイドルをおちょくる「伊丹幸雄コーナー」は大人気でした。
 これは、伊丹幸雄を始めとする、70年代を彗星のごとく駆け抜けていったB級アイドルを懐かしみ、愛でようという、いや、どちらかといったら徹底的に笑ってしまおうというコーナー。あっ、伊丹幸雄コーナーというタイトルは後付けだったかと思います(こんなコーナーでした。懐かし〜、っていうか、当時こんなので笑っていたんだあと、今では驚き)。

 伊丹幸雄さんとは、郷ひろみ、西城秀樹などと同時期に、天下のナベプロ、CBSソニーからデビューしたアイドルで、一時期はひろみ、ヒデキと肩を並べるほどの人気を誇っていたのにあっという間に失速、あの人は今状態になってしまったお方です。
 そんなサチオのウィスパーカード(あっ、ウィスパーカードとは、オモテ面がブロマイド、ウラ面がソノシートレコードになっていて、当時のアイドルなら誰でも作っていたアイテム。ええっ?ソノシートも知らない? もうめんどくさい〜そこらへんは自分で調べてちょ)が面白い、とたけしのオールナイトニッポンで話題になりまして、そうこうするうちに、そうした「消えたアイドル」に再びスポットライトが当たり、サチオは「オレたちひょうきん族」、城みちるさんは「風雲たけし城」にレギュラー出演するようになったのでした。
 そう、話は「バイビーとサチオ」、でした。
 で、ウィスパーカードで、「お父さんは親切な人」とか脱力系の話を延々したサチオが最後、ひとこと「じゃあね、バイビー!」とのたまったのでした。
 これに「バイビーだってよ、バイビー!」とたけしは大ウケ。以降、サチオはひょうきん族のレギュラーに、たけしはどの番組でもバイビーを駆使し、それから「バイビー」は瞬く間に番組の、いや日本中の流行語になったのでした。それがバイビーの語源、なのです。

 ああ、高田みづえは「涙のジルバ」という曲で、バイビーなんて言葉が入った歌を歌っていましたね。さすが、元祖横取り歌手、ですね(^_^)。

 で、あっという間に流行語になり、あっという間に死語となったこの言葉なのですが、また脚光を浴びているのは嬉しいことです。って、ホントにこの言葉が昨今の高校生の間で「ナウい」言葉として脚光を浴びているのかどうかはわかりませんがね。すっかり耳が遠くなって、幻をも見るようになった、恍惚の前期高齢者が見た景色だったのかもしれませんがね(苦笑)。

 それで、久しぶりにサチオの「青い麦」を聴いてみたのですが、最後のフレーズ、ずっと「田舎が〜似合うよ〜」と歌っているものかと思っていたのですが、どうも「日向が〜似合うよ〜」が正しいようですね。
 40年かけて、やっと正解を知りました(^_^)。

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by yochy-1962 | 2016-06-21 20:42 | 映画・舞台・テレビ | Trackback | Comments(0)
c0135618_22332623.jpg ふと、以前自分が書いたブログの文章を懐かしんで読んでいたら、「女優が古くさいエプロンなんかつけちゃって、“アタシ、金麦と待ってる〜”とか叫んじゃってるけど、そんな、発泡酒以下の酒ぐらいで待たれたって、オレはヱビスビールじゃないと帰らないけどね」なんていう記事を2007年に書いていて、ああ、檀れいが出ている「金麦」のCMも、そろそろ10年オンエアされ続けているんだと気づかされたのでした。

 可愛くて、アクティブで、やんちゃな若奥様を演じて10年。もう44歳ということですが、少しもブレることなく、若奥様を演じきるのは大した度胸、もとい、演技力です。

 それに、このCMシリーズが始まった頃は、正直、「誰? この痛々しい感じではしゃいじゃってる人」ぐらいの認識でしかなかったものが、いまや堂々たる認知度。このCMシリーズを皮切りに、女性たちの厳しい視線など気にもせず、ミッチーの嫁の座を射止め、女優としてさらにランクアップ。意地悪な役をやらせたら右に出るものはない、黒木瞳など足元にも及ばない「ヒール女優」として我が世の春を謳歌しているのであります(ああ、あくまでもイメージね。実際にそんな役をやっていたかどうかは定かではありません)。全然褒めてる感はありませんが。

c0135618_22332982.jpg 実際、こういう女性が近くにいたら疲れるだろうなあ、と私は思うのですが、一般的な、あんまり頭を使わないタイプの男性陣は(失敬でございます)、「檀れい、いいよね」などど、こういうタイプを理想の女性像としているようです。
 しかし、「あんまりにも男に媚びているんじゃないの? こういう女こそ、陰で浮気したりスパッと裏切ったりするのよ」などという感想を持つ女性論客と「朝まで生テレビ」あたりでバトルを繰り広げることもよくあったと聞きます(ホンマかいな)。

 まあ、なんだかんだ言ったところで、男と女の間には深い深い溝があるのです。何を言っても無駄だと気づいた「アンチ檀れい派」はもう諦めて、一連のCMを楽しんでしまおうと、「あれは、前に旦那はいないのよ。ひとりでしあわせ芝居を演じているのよ」というシチュエーションを勝手に作り上げ、「檀れい鑑賞法」を確立しているようです。

c0135618_22333357.jpg しかし、もう10年もオンエアされ、まだまだ若奥様です。それはいくらなんでも無理があるのではないでしょうか。
 その昔、この手のCMで圧倒的な、芸術的ともいえる人気を誇ったのは、大原麗子が出演するサントリーレッドのコマーシャルでした。そして、ぐうの音も言わせないくらいなかわいい、一途な、気の強い昭和の若奥さんをバブル期に再生したのは、その佇まいが物議を呼び、どちらかといったら失敗作じゃないかな、と思わせた安田成美のキッコーマンのコマーシャルでした。彼女らが、一体いくつの若奥様という設定だったのかは分かりませんが、確実に現在の檀れい44歳よりは年下だったのではないかと思うのです。
 まあ、44歳だから若奥様プレイをしてはいけないと言っているわけではありません。個人的には、50になっても60になってもこのままで、はしゃぎまわって旦那にイタズラしたり、変顔したりして発泡酒以下の酒を飲んでいただき、人々の涙を誘っていただきたいと思うのですがね(相変わらず意地が悪くて失敬です)。

 ただ、もう檀れいもヨレヨレだから新しい女優を採用しようなんて時が訪れたとしても、じゃあ今の芸能界、檀れいよりも「檀れい的な」佇まいを見せつけてくれる女優さんって、果たしているだろうか、と思うのです。
 昨今の紀香さんなど、なかなかなエグ味っぷりを披露してくださり、「ポスト檀れい」としてはいい位置にいるとは思いますが、ただ炎上するだけで肝心の商品が売れなければどうしようもないですし、なんだか身体が重そうで、檀れいのような、ちょこまかちょこまかした、後ろからケツでも蹴り上げてやりたくなるようなアクティブな動きはできそうもありません。

 そう、やはり現在の「檀れい界」では、檀れい以上に檀れいな物件は他にはありません。檀れい界での檀れいは盤石なのです。

 もしかしたらご本人は、あまりにもイメージが定着してしまったがゆえ、もう「金麦」の広告から卒業したいなんて思っているかもしれません。
 しかし、それは世間が、全国のヒヒオヤジ達が許してくれないのです。これからも、可愛いいを通り越して、なんだかどんどんエスカレートしてすでに痛々しいお姿を演じ続けるのが、彼女の責務とも言えるのかもしれません。
 その先に何が待ち受けているのかは分かりません。大原麗子も、安田成美もなし得なかった可愛いい若奥様の「けもの道」を歩く檀れいさん、これからも応援したいと思います(ぷっ)。
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by yochy-1962 | 2016-05-30 23:27 | 映画・舞台・テレビ | Trackback | Comments(2)
 ダウンタウンの番組が次々に終了し、彼らをテレビで見る機会が少なくなりつつある昨今、自分と同世代のタレントが、業界の栄枯盛衰の矢面に立つ図を見るのは、なかなか辛いものがあります。

 まあ、一度見逃したら次の日会社での話題に乗り遅れちゃう〜くらいに、真剣に彼らの姿を追っていた時代から、テレビを見れば常に彼らの番組を見ることができる時代になり、そのうち、ああ仕事忙しい〜今日もダウンタウン見逃した。まあ来週もあるからいいか、ぐらいになって、そのうち、ん〜たまにはダウンタウンでも見ましょうか〜なんだか松本のキレが悪いな、やっぱり「ごっつ」のときの松本が一番だったなあ、YouTubeで「キャシィ塚本」見よ、って感じになったのではないでしょうか(ああ、これはあくまでも私の場合、ですね)。

 結構アクの強いタレントさんなので、好き嫌いははっきりしていたと思いますが、それでも四半世紀に渡りテレビで活躍し続け、その後のお笑いタレントたちに多大な影響を与えたコンビは、なかなかいないのでは、と私は思います。
 そう、私は「ダウンタウン以前、以後」とお笑いを区別するフシがあります。そのくらい、ダウンタウン以降のお笑いさんたちは、お前ら恥ずかしくないのか、プライドはないのかってくらい松本人志の真似をしたようなヤツばかりが乱立し、それでも彼らより面白ければまだ許しますが、コントにしてもトークにしても中途半端で、全然笑えないヤツばかりなのです。
 サンドイッチマンと笑い飯くらいかな、私が心から面白いと思うのは。しかし、残念ながらコントとか漫才の彼らにはものすごい才能を感じますが、タレントとしてのカリスマ性というのがイマイチで(すまん)、自分達の冠番組を持つ、というイメージを抱くことはできません。どちらも「ザ・職人」という感じで、とても好きな芸人ではありますが。

 この、ポストダウンタウン不在の昨今、松本さんは最近映画にはまり、浜田さんは司会業として活躍しておられるようなので、芸能人としては安泰なのでしょうが、もう一度、あの、「夢で会えたら」当時のパワフルなコントを見せていただきたい、そう思うばかりなのであります。
 そう、当時のライバル、ウッチャンは昨今、コントで再ブレイク中。清水ミチコはいまでもコンサートをソールドアウトする活躍を見せているのですから、もう一度、キレのあるコント、トークで我々を笑わせていただきたい、そう思うばかりなのでありますよ。


 これは、私が、数あるダウンタウンのコントの中でも、傑作中の傑作と思っている作品です。漫画のようでありながら、我々同世代の人間にとっては、この、松本演じるオカンの中に、自分の母親が見えてきて、ギャハギャハひとしきり笑ったあと、なんだかギュッと胸を締め付けられるような感情が沸き上がってきます。これ、いまの若い人達にとってはどうだろうと思ったりもしますがね。


 で、これは同じく「ごっつ」で、ダウンタウンが2014年の自分たちを予言した(?)傑作コント。なんだか、あながちジョークでもなくなってきた、ってことはないか。
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by yochy-1962 | 2013-09-21 13:12 | 映画・舞台・テレビ | Trackback | Comments(4)
 私、昔から宝塚歌劇団というものには興味を持ったことはないのですが、……というより、あまり得意な分野ではない……いや、どちらかといったら「どこがいいのかわからない」ぐらいなスタンスで、これまで身過ぎ世過ぎをしてきているのであります(スタンスをはっきりしないとならない職種にいるわけではありませんが)。

 ああ、ちなみに私、単に食わず嫌いで宝塚が好きではないと申し上げているのではありません。はるか昔、当時お付き合いをしていた方が大の宝塚フリークでして、一度、半ば強制的に「ヅカ」の舞台に連れて行かれたことはあったのでした。
 そこで私は、なんだか訳のわからない芝居を見せられ(ちゃんと下調べをしてから見ればもう少し訳がわかったのかもしれませんが。とにかく相手はただ「舞台」と言うだけで、決して宝塚とは言わなかったのですから。たぶんそう言ったらオレが断わるとでも思ったのでしょう)、女なのだが事情があって男のふりをせざるをえない、という話は理解できたのだが、みんな同じ顔(メイク)をした役者があっちこっち駆けずり回り、なんだか10秒ほどで主役が衣装チェンジをしたらしいのだが、端から誰が誰だかわからない状態なのでその有り難みもわからず、とにかく眠気を抑えるのに精一杯。

 伝統だという「レビュー」も、申し訳ないのですがテレビ創成期の頃のバラエティーショーを見せられているような、昔風の喫茶店に置かれている安っぽい造花を見せられているような、そんな気分にさせられ、鈴を持ってひな壇に総登場されても、どこにヒップアップの島崎がいるのか探してしまう(笑)、いや、そのくらい邪気タップリにならないといたたまれないような場違い感を持ったまま舞台を後にしたのでした。

 しかし、宝塚を卒業して現在女優として活躍する方々には、錚々たる女優さんがいることは重々承知で、中には、黒木瞳、檀れいなどという、いろんな意味で目の離せない(笑)物件も点在していたりもします。やはり宝塚恐るべし、決して侮ってはいけないと、ここで財布の紐をギュッと締めるのであります、ってなんのこっちゃ。

c0135618_16412458.jpg で、現在私がイチ押しの宝塚のトップスターは、なにを隠そう、轟寿々帆(とどろき・すずほ)であります。
 どういうわけか、宝塚の上に浅草、という文字が冠してあったりするのですが、そんなの関係ありません。堂々彼女は「ヅカ」のトップスターなのです。

 先日、そんな彼女の舞台を見てきました。場所は日本青年館。あれ、東京宝塚劇場ではないの? と思いましたがそんなの関係ありません。
 そして、轟さんのワンマンショーと伺っていましたが、桃井かおりさんやら井上陽水さん、大竹しのぶさん、アグネス・チャンさん、山口百恵さん、槇原敬之さん、そしてユーミン、もといユーミソなどの出演もあり、あれあれおかしいなと思って、舞台が終わってよくよく見たら、看板には「清水ミチコお楽しみ会」と書かれてあったのでした。

c0135618_16415055.jpg まあ、とにかく楽しい、笑いっぱなしの2時間でございました。なんでも轟寿々帆は、清水さんによれば2013年一押しのキャラクターだそうで、会場ではクリアファイルなども販売されていましたが、舞台が終わったらすぐに居酒屋に駆け込みたかった我々は、申し訳ないのですが購入に至らず。
 居酒屋に負けてしまうほどの安さも、轟寿々帆さんらしいといったら、らしいのですね(勝手に値段をつけるなよ、って話ですが)。

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by yochy-1962 | 2013-04-29 17:23 | 映画・舞台・テレビ | Trackback | Comments(0)
 先日、とある居酒屋で飲んでいたところ、隣りの席の、推定30半ばと思われるサラリーマン2名が、映画「転校生」の話をしているのが聞こえ、「おっ、いいぞいいぞ、話に加わっちゃおっかな」と思って耳をそばだてていたら、どうもその「転校生」は、2007年に公開された映画のことのようで、「ちぇっ、なんだよ」、とちょっとがっかりしてしまいました。

 そう、私にとって「転校生」といったらもちろん、1982年公開、大林宣彦監督による「尾道三部作」の第一作目のことなのです。
 この作品を含め、大林監督による「尾道三部作」「尾道新三部作」は私の大好きな映画で、今でもときどき、あまりにも無味乾燥な日々が続き(笑)涙腺がつまってしまったときなどに、これらのDVDを鑑賞し、涙腺を大開放し、日頃の悪行を(そんなに悪いことはしていないと思いますが)浄化している昨今なのです。

 それにしても、この映画が公開されてもう30年。20歳の学生が桜田淳子を知らないように、「転校生」という映画も、若い人達にしてみたら、我々が小津安二郎作品等を観るような感覚、知らないのが当然、なのかもしれませんね。近頃のレンタルDVD屋にも、すでにこの作品は置かれていないのだとか。
 偶然、YouTubeにこんなものがあるのを発見しました。「転校生」で使われたロケ地の現在の様子を撮影した作品ですが、これを作成した方、プロではないかと思うほど綺麗な映像、そして編集。これ自体がひとつの映画となっているような、素晴らしい出来。あっぱれです。
 このほかにも「さびしんぼう」「ふたり」のバージョンも存在していましたが、この「転校生」バージョンが一番充実しているかな。とにかくご覧ください。



 それにしても、いつまでもこんな、淡い恋の話でウルウルしているのも、なんだかなあと、ときどき思ったりします。それこそ、こういうものに「さよなら、あたし、さよなら、オレ」しなくちゃいけないのかなあと、思ったりもします。
 しかし、胸を震わすもの、心を動かされるものは人それぞれ。そして、進む道も人それぞれ。時間の進み方も、老い方も人それぞれなのですから、まあよしとしようと思っています。
「この歳になったから、こうでなくてはいけない」と、自分で自分を縛ることこそ、一番の愚行だと思います。「若さはバカさ」と言われたこともありましたが、まあ、そう思うのなら思えばいいさと、ケッとした気持ちでいようと思っています。

 あっ、そうそう、2007年公開の「転校生」も、大林宣彦監督によるものだったと、いま知りました。こちらは尾道が舞台ではないようですが、今度観てみようと思っています。
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by yochy-1962 | 2012-11-11 01:03 | 映画・舞台・テレビ | Trackback | Comments(6)
 「他人の不幸は蜜の味」と申しますが、「他人の喧嘩は蜜の味」、なのでもあります。
 電車のホームで、ぶつかっただとか押しただとか、くだらないことで小競り合いの喧嘩に発展している中年男対若者男子などを見ると、申し訳ないけれど「おっ、やれやれ!」と心の中でニヤニヤ笑っている自分がいます。これが刃物沙汰だったりすると話は別なのですが、間抜けだなあ、そんなところでエネルギー使っちゃ勿体ないだろ、と思いながらチラリと横目でそいつらを眺め、すたすたすたとその場を通り過ぎます。他の皆さんも同じ、そんな気分で通り過ぎていると思います。

 私自身は喧嘩は大嫌い。そんなことするくらいなら「はあ、ごめんなさい」と言い捨て、家に帰って酒でも飲んだほうがよっぽど精神衛生上いいと思う質です。利権争いとか、争いごとも大嫌い。そんなくだらないことに人生を賭けたくありません。自分から戦線離脱して、ニコニコと楽しい時間を過ごしているほうが、よっぽど豊かな人生を送れると信じているのです。
 「喧嘩強そう」と一部から言われたりしますがね(苦笑。最近どんどん逞しくなってきているからかもしれませんが)。

 で、女同士の喧嘩というものはあまり見たことがありませんが、ドラマや映画での女同士の喧嘩は、なかなか迫力一杯、エンタテイメントとして最高のものが多かったりします。
 そこで、私が夏のお供としてオススメする女同士の喧嘩3作、ちょっとご紹介しましょう。

 まず最初は、向田邦子脚本の「阿修羅のごとく」。こちらはテレビ版、加藤治子と三条美紀の喧嘩です。
 映画では大竹しのぶと桃井かおりが演じましたが、三条美紀の「石のような」たたずまいと、加藤治子の「女としての飽くなき探究心」感(なんだかちょっとニュアンスが違うけど、まあいいか)がにじみ出て、テレビ版に軍配を上げたいところです。
 話は喧嘩から逸れますが、前半の卵がどろっと流れるシーン、あとここには登場しませんが、食べた後の、店屋物の鰻重の重箱で情事の後を思わせるシーン、向田邦子は食べ物の使い方が本当に上手だったなと思いますね。


 つぎは映画「陽暉楼」。浅野温子と池上季実子の、洗面所での壮絶な喧嘩シーンは見物です。ちょっとだけなのでお見逃しなく。


 最後は本命、映画「疑惑」の桃井かおりと岩下志麻の喧嘩です。ホントは私、このシーンを紹介したくて、わざわざ遠回りでこんな文章を書いてしまったのでした。
 桃井かおりはこの役が一番。この役を超えるものがないのが、ちょいと不幸だったりします(いや、私この方の作品を全部見ているわけではないんですけれど)。

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by yochy-1962 | 2012-08-03 00:09 | 映画・舞台・テレビ | Trackback | Comments(2)
 いつものようにYouTubeサーフィンを楽しんでいた夜、わが愛するシンガー、ジェニファー・ハドソンがこんな歌を歌っているのを発見。
 これは、私がいままで観た映画の中で、目下揺るぎのないNo.1として君臨する「カラー・パープル」の、舞台版で歌われている歌、のようです。
 「I'm Here」というタイトルからして、多分、映画ではウーピー・ゴールドバーグ扮する「セリー」が、それまでの虐げられた生活からサヨナラして、「私は黒人で、貧しくて、女で、醜い。でも神様、私は生きている!」と叫びながら去って行くシーン(感涙ものですぜ)で歌われているものだと推測しますが……。
 私、この「舞台版」を観ていないのでなんとも言えませんが。もし全然見当違いだったらごめんなさい。ま、とにかくご堪能遊ばせ。

 で、気になったのは、客席でやたら感動しまくって、後ろにいる男性の手を握っちゃったりしているおばさん、この人はもしや、映画版で「ソフィア」を熱演した女優さんではないですか。まあ、すっかりおばちゃんになって(映画は1985年公開ですからね、仕方がないったら仕方がない)。

 でも、どうしてこのおばちゃんがそんなに何度もアップになるの〜、なんて思ってググってみたら、なんとこの方、「オプラ・ウィンフリー」という、アメリカでは超有名な司会者、そして慈善家だったのですね。知らんかった。失礼いたしました。
 なんでも、ヒラリー・クリントンの次に女性大統領になる人物、とまで言われている人、なんだそうです。日本ではそういう情報、あんまり流れてませんよね。えっ、オレだけですか、知らなかったの(汗)。

 で、この方の映画デビューとなったのが「カラーパープル」なのです。黒人が、そして女性の地位がまだまだ低かった20世紀初めのアメリカで、オプラさんは気の強い、進歩した女性として、堂々たる演技を見せてくれました。この映画で、彼女はアカデミー助演女優賞にもノミネートされているんですね。

 ああ、もう一度「通し」で「カラーパープル」を観たくなりました。
 しかし私、以前はこの映画のDVDを持っていたんですけれどね。知り合いに貸してしまって、それからその方とは疎遠になってしまったため、もう返ってきそうもないのです、くすん。
 しかたないから、また買っちゃおうかと思っているところ。

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by yochy-1962 | 2012-07-04 21:13 | 映画・舞台・テレビ | Trackback | Comments(2)
 お花見疲れも、酒の呑み過ぎも、歌い疲れも、すべてふっとんでしまうほどの映画が上映されるらしいのです。
 その名も「ted」。アメリカでは7月上映予定。ということは、日本では……いつになるんだろ。
 とにかく、私が普段から思い描いていた夢がそのまま映画になった、という感じ(いや、そんなことばっかり考えているわけではないんですけれど)。待ち遠しいです。

 こんなにかわいい映画なのに、アメリカではR指定になっているのだとか。
 んー、ますます観たいです(笑)。
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by yochy-1962 | 2012-04-09 21:38 | 映画・舞台・テレビ | Trackback | Comments(0)
 桜田淳子にはじまり、谷山浩子、アース・ウィンド&ファイアー、三島由紀夫、向田邦子、尾道三部作、アルゼンチン・タンゴ(ピアソラ)、エビカツレツ(笑)……と、好きになったらとことん好きになり、追求してしまう私。
 まったく、もうちょっと他のものに開眼でもしていたら、きっと違う人生を送っていたと思ってしまいますが(学問とか哲学とかにハマりたかった……)、まあ、これらは確実に、自分の人生をより楽しく、豊かに過ごせたアイテムだっただろうと、そういうものをいくつか持てたことを感謝している毎日でもあります。

 で、最近新たにハマっているものは、……「ドリームガールズ」、なのです。
 そう、2007年にビヨンセ主演で映画が公開された、あれ、です。
 なんでいまさら……と思われるかもしれませんが、映画公開当時は、見たいなと思いつつ、いろんなことに悩みに悩んでいた真っ最中でしたので結局劇場では見逃し、つい最近、やっとDVDで本編を観ることができたのでしたが……。

 とても、素晴らしい映画でした。
 もともとモータウンサウンドが好き、というのもありましたが、ミュージカル映画にありがちな「わざとらしさ」が一切なく(マンマ・ミーアはひどかったもんなあ)、豪華な役者陣も魅力。そしてストーリーは簡潔で、すんなり話に没頭でき、すべてを忘れ、あっという間の2時間を過ごすことができたのでした。
 これぞ映画! これぞエンターテイメント! ブラボー! 部屋でひとりスタンディングオベーション状態(誰かに見られたら通報されちゃう)。
 YouTubeにこの映画のPVがありましたので、ちょっとご紹介します。



 劇中の「ドリームス」は、「シュープリームス」をモデルにしていて、ビヨンセが演じた「ディーナ」はダイアナ・ロスをモデルにしているのは有名な話ですが、エディ・マーフィが演じた(いやー、この人、歌上手いんですね〜見直しました)「ジミー」は、ジェームス・ブラウンやジャッキー・ウイルソンなどからインスパイヤされているのだとか。
 そして、私が一番感動した、この作品でアカデミー助演女優賞を受賞したジェニファー・ハドソン(歌の上手さは圧巻。ビヨンセさんがすっかりかすんじゃいました)が演じた「エフィ」は、フローレンス・バラードがモデルなのだそうです。

 ……とか言って、フローレンス・バラードって私、あまりよく知りませんでしたが、シュープリームスの元メンバーで、メンバー脱退後、アルコール中毒になり、失意のうちに亡くなってしまったのだとか。映画では、最後に舞台に戻ってみんなで歌うシーンがあったのですがね。
 まあ、ダイアナ・ロスより歌唱力があったというのは、ホントのことなんだそうで、現在フローレンス・バラードが歌っているCDとかないかなあと、探しているところ。

 もうこの映画を私、4〜5回ぐらい繰り返し鑑賞しているのですが、全然飽きることなく、毎回新鮮な気持ちで観ることができています。完璧「ハマリ」の状態です。
 我ながらおかしいなあと思っていたのですが、先日ある方にそんな話をしたところ、「うん、ドリーム・ガールズはね、観れば観るほどその良さが解ってくるんだよね」ということ。
 そう、当時のアメリカの様子、政治、風俗、黒人差別の状況をもっとよく知れば、この映画をもっと深く楽しむことができそうな気がするのてす。

 うん、楽しみが増えました。よかったよかった。
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by yochy-1962 | 2011-10-05 01:27 | 映画・舞台・テレビ | Trackback | Comments(0)
c0135618_23630100.jpg 近頃なにかと話題の、フジテレビ「韓流」問題。
 フジテレビ前での抗議行動だとか、ビートたけしが「見たくないんなら見なけりゃいい」と言っただの、ある教授(なのかな、名前失念)が「そういう問題ではない、免許を取得して、独占で放送しているのだから、偏重は許されない」と言っただの、いろいろと話題を提供してくださっていますが、私自身は、別に見たくない番組は見ませんし、韓流番組ばかり流されたってヨン様のレストランには行かないと思いますし(あっ、つぶれたんだよな)、ましてや韓国の素人をいっぱい掲載した写真集を作ろうなどとも思いません(大笑)から、そんなに大騒ぎするべきことかなあと、ぼんやりとした気持ちで、この一連のニュースを見ているだけ、なのであります。

 敢えて言うのなら、韓流アイドルと言われている人達、確かに可愛いんだけれど(整形なんでしょうけれど)、音楽的にはMAXや太陽とシスコムーンあたりのほうがずっとグレードが高かったと思いますし、男のアイドルも、HIROMI GOあたりまで遡るのは乱暴ですが(苦笑)、DA PUMPあたりのほうがずっとエキサイティングで楽しいパフォーマンスを見せてくれていたと記憶しています。
 まあ、肝心なのは現在で、いまだに4人くらいしか顔の覚えられないAKBや、すでにどんな歌も同じ曲にしか聴こえて来ないホスト集団EXILEに占領されている日本の芸能界。ホントはみんな「もっと違うものを! 」と願っているのだということを、作り手は肝に命じるべきなのだと思います。結局、日本のアイドルたちよ、もっと頑張りや、ということなのではないのでしょうか。
 ……まあ、ももいろクローバーとかスマイレージとかは、ホントおじさんイラッとして困っちゃう〜ので、あんまり出てきて欲しくない、というのが正直なところではありますが(笑)。

c0135618_343830.jpg ……で、やっと本題の映画「春の雪」、です。
 これは、三島由紀夫「豊饒の海」四部作の第一部が原作で、私、二十歳の頃に読破した……はずが、はるか四半世紀以上も経っているからなのか、すっかり内容を忘れていることに気がつきました。
 確か学生と令嬢のロマンスで、そのうちどちらかが、その後輪廻転生を繰り替えし、第二部、三部……とつながって行く話、ということは覚えていたのですが、どんな話なのかは、もうチンプンカンプン。

 しかし、当時同じ作品を読んだ友人と、「映画化するんだったら誰がいいかなあ、そうそう、石原真理子なんかがいいよね」という話をしたことは覚えていて(ああ、まだ壊れる前の真理子さんですよ)、だからきっと令嬢は、わがままで、気位の高いイメージの女性が主人公だったと、勝手に、ホントに勝手に作品を作り替えていたのでした。

 ですから、映画化にあたって「主人公が竹内結子〜? あんな男にだらしなさそうな(失敬)女優にこの役が務まるのか」などとも思っていたのですが、いざ映画を観てみたら、わがままなのは、かえって学生役の妻夫木聡で、竹内令嬢はつつましく、ただ一途にひとりの男性を愛する役どころで、なかなかの好演。大変失礼いたしました。

 そして、映画を観て行くうちにだんだんストーリーを思い出していきました。映像がとても美しく、三島作品らしい独特のエロチシズムも感じられ、私はとてもいい映画だったと思いましたが、ストーリーとしては、妻夫木演じる学生があっちこっち引っ掻き回して、いろいろな人の人生を狂わし、あげくの果てには自分も奈落の底に堕ちていく、というもので、ちょっと救いのない内容。
 まあ、これぞ「若き日の恋」なのでしょうか(すっかり忘れてしまいましたが)。三島らしいといったら三島らしい作品、なのかもしれません。

 で、妻夫木演じる学生の友人役が高岡蒼甫(当時は高岡蒼佑)。やっと前半の話とつながりました(笑)。
 私、この方が演技をするところを観たことがなく、映画の最中もずっと「この人誰だろ」と思って観ていたのですが、最後のクレジットで「ああ、この人がいま話題の…」と気がついたのでした。
 ニュース等での印象で、もっと荒くれ者っぽい人かなあと思っていたのですが、この映画では真面目な学生を、それこそ真面目に演じていて、とても好感が持てました。主役を張るにはちょっと弱いけれど、重要な役どころでキャスティングされてもおかしくない役者なのでは、と思ったのですがね、もう遅いのでしょうかね。

(ああ、最初のネコちゃんの写真は、本文とはいっさい関係ありません。大宮八幡宮で見かけたネコちゃんです。「なぜネコが」と、ずっと不安な気持ちを抱かせてしまって、ごめんねごめんねー。)
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by yochy-1962 | 2011-08-23 03:47 | 映画・舞台・テレビ | Trackback | Comments(0)

by yochy-1962