2008年 02月 20日
February
それは、自分の人生の中でつらい出来事とか、思い出したくもない嫌なこととか、「別れ」とかは、すべて二月に経験しているからなのです。
二月になると、もう忘れているつもりなのに、その嫌な思い出たちが、どういうわけか心の鍵をこじ開けて、外に飛び出してきてしまうのです。それらをひとつひとつ思い出して、口をへの字に曲げてみたり、わけもなくブルーな気分になって空を眺めてみたり、あのとき、違うことをしていたら何かが変わっていたのだろうかと勝手にシミュレーションしてみたり。
まったく、執念深くて嫌なヤツですね。いいことだってたくさん経験してるくせにね。それに自分だっていろんなものをたくさん傷つけてきたくせに、いつも私が被害者みたいな気持ちでいるのもバカな話ですね。
いや、分かっているんですけどね。分かっているんだけどね。いままでの経験には無駄なことなどない。いまの自分を形成している大事なものなのだと思うようにしているのですが、それほどいまの自分が気に入っているわけでもないしねえ。困ったもんだ。
いつになったら二月が好きになることができるのか。それは自分の中にたまりにたまった「NEVER」を、すべて解消させてからだろうな、そうなったとき、はじめて自分にふりかかったさまざまな出来事が「いい思い出」になってくれるのかもしれないな……。
そう思って、歩き出すことにしました。
空にはぽっかり「大根の月」。小説の主人公は、一番大切で、一番おぞましい場所に帰ろうかどうしようか迷いますが、帰るところがない私は、これからも永遠の一人旅を続けていくのでしょう。
その逆も。
好きとか嫌いって、そんなふうにとっても流動的で、ほんのささいなことで手のひら返したみたいに変わってしまう感情なんですね。
満ちるときも欠けるときも、月はいつだってこれからなんですよね。
永遠の一人旅、最高っす!
古代ローマ時代 一年は3月からスタートしてたんだそうですけど。一番最後の2月にしわ寄せが来て日数が少なかったり。冬ごもりの季節で暦に載らない日々だったとか。2月は、そんな歪みのようなものを背負った月のような気さえしてしまいます。(愛憎相半ばって感じでしょうか)
でも「夜明け前が一番暗い」って言いますもんね。
暖かい春はもうすぐ。黎明の兆しと思いましょ。(^^)
こうして、みなさんから暖かいメツセージをいただけるだけでも、ずいぶん幸せ者なんだと思わなくちゃいけないなあと思います。どうもありがとうございます。
昨日はちょっとこんな気持ちになって、思わず泣き言みたいなことを書いてしまいましたが、いまは元気です。おいしいものたくさん食べましたし(笑)。今年のプランターには、ラベンダーを植えてみようと思っています。シソはたぶん自然発生すると思います(笑)。どうもありがとうございます。
ありがとうございます。ではにこけんでお会いしましょう。