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キンモクセイとクリームシチュー

c0135618_3242714.jpg キンモクセイの花って、ある日突然香る、ような気がします。
 地味な小さい花なので、つぼみが出た、ああもう少しで咲くな、などと常に見て歩くことがないから、なのかもしれません。甘い香りが街中にふりまかれ、やっと「ああ、これはキンモクセイの木だった」と気がつく我々も薄情なものですが。 えっ、そんなヤツは私だけ?

 児童書の出版社に勤めていた頃、秋は「クリスマス商戦」真っ最中の季節ということもあり、編集・営業一丸となって全国書店を訪問し、大量の注文をいただいたものでした。
 熊本から静岡までが私の担当で、約1か月かけて約400店ほどの書店を訪問するのですが(とにかくハード。どんなに暴飲暴食をしても、確実に3キロは落ちて帰ってきました)、ちょうどキンモクセイの花が咲く頃は名古屋近辺を旅していて、東京に帰って来た頃にはもうすっかりキンモクセイの時期は終わってしまい、なんだか損したような気持ちになっていた約10年間でした。
 不思議なことに、「桜前線」というものはあるのですが、「キンモクセイ前線」というものはないような気がします(九州から関東までは、ということですが)。出張中、大阪、名古屋、静岡と、テレビ番組「探偵ナイトスコープ」の同じ内容を、それぞれ違う日に見たという「ナイトスコープ前線」は体験したことがあるのですが(笑)。
 だから久しぶりに東京でキンモクセイの香りをかいだとき、やっと、その出版社を辞めたんだと実感したのでした。なんだかほっとしたような、ちょっと寂しいような気持ちがしたものでした。

 で、話は突然変わるのですが、ちょっとここのところ風邪気味だったので、なにか温かいものを食べよう、そうだクリームシチューなんかいいのでは、と思い、スーパーに駆け込んだ私でした(花より団子、の典型例)。
 実は私、クリームシチューを作るとき、ハウスとかS&Bの、いわゆる「インスタント」のもので十分満足していたのでした。で、その日も迷わずその売り場まで行ったのですが、そこに、なんだかちょっと様子の怪しいおじさんが、ぶつぶつひとりごとを言いながらたたずんでいて、一歩も動こうとしないのです。ちょっと嫌だな、近寄りたくないなあと思い、シチューは断念しようと思ったのですが、そうだ、たまにはホワイトソースと牛乳で作ってみようと思い、缶詰コーナーに移動、牛乳も購入して、よし、本格的シチューを作っちゃうぞ、なんてわくわくしながら家路についたのでした。
 ま、料理上手な方が作る「本格的」クリームシチューはホワイトソースから作るんでしょうが、それはご愛嬌、ってことで。

 ちょうど缶詰のラベルにもクリームシチューのレシピが載っています。固形スープの素を入れ、野菜と肉を煮込んで、ホワイトソースと牛乳を入れます。そして「塩、胡椒で味を整えて」出来上がりです。
 しかし、問題は「塩、胡椒で味を整える」の塩の分量なのです。よく、料理番組などで「はい、ここで塩で味を整えます」なんて言っているときの塩の量は、さらさらさら、ほんの少量、といった感じです。
 だから私も、最初はそんな感じでさらさらさら、とちょっとだけ塩を入れてみたのですが、味見をしてみたら、ただの牛乳の味しかしないシチューです。
 塩の量が全然足りないようなのです。で、もうちょっとインパクトのある味にしたいと思い、ちょっと大胆にパパパッと塩を投入したのですが、まだ、なんとなく寝ぼけたような味のシチューなのです。
 これは最初に入れた固形スープの素が少なかったんだと思い、もう1個投入。溶けるのを待ってもう一度味見をしたのですが、んーまだ何かが足りない。もうちょっと塩を投入……。

 で、結局すごい量の塩を入れ(量っていないのでどのくらいか正確には言えないのですが)、やっといつも食べるシチューの味に近づいた、というわけなのです。
 風邪気味だったので、ちょっと味が分かりにくかった、というのもあるかもしれませんが、ちょっとこの塩の量はハンパじゃありません。減塩を命じられている方には、とてもじゃないけどお勧めできないなあと思うのと同時に、ということは、普段食べているインスタントのシチューにも、そのくらいの塩分が含まれているんだなあと思ったのでした。うまみ調味料なんてのももちろん入っているのだろうし、そのほかの化学調味料も、もちろん入っているのでしょう。
 インスタントのものは便利だし、なかなかおいしい一品であったりするのですが、そういうものに依存しすぎることは恐いことだと、改めて思った出来事でした。清涼飲料水1本に使われている砂糖の量を、実際の砂糖で見せられると、とてつもない砂糖の量に驚くというのですが、それと同じ。気をつけなくてはいけません。

 さて、ここでキンモクセイに話は戻るのですが、キンモクセイといえば、トイレの消臭剤としても、この香りがなかなかの人気、のようです。しかし、友人が言っていたことなのですが、以前この消臭剤の横に花を飾っていたところ、すぐに花は枯れてしまった、のだそうです。人工的に作った香りが、どのように作られ、どのように人体に影響するのかは分かりません。もしかしたら原因はほかにあったのかもしれませんが、この話を聞いて以来、私はトイレに消臭剤を置くのを止めました。
 やっぱり自然が一番。人工的なものを完璧に信じることはやめたほうがよさそうです。トイレが臭うのが気になるのなら、臭うウ○チをしなければいいだけの話ですしね。
 えっ、そんなの無理? 王子はウ○チすらしたこと、ありませんよ(笑)。

 「キンモクセイ」と「クリームシチュー」の二題噺、でした。何点戴けますか?(笑)
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by yochy-1962 | 2007-10-09 04:36 | グルメ | Trackback | Comments(10)
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Commented by coldgin at 2007-10-09 06:49 x
キンモクセイ、花のことだと知ったのはかなり後になったとき。小学生の頃、トイレに入るとあのニオイがして、頭の中でキンモクセイ=トイレ(≠芳香剤)というイメージがこびり付いてしまっております。困ったものですね。
 シチュー、クリームにしてもトマトベースにしても塩加減は難しいものですね。少しだと効かないし、入れすぎるとしょっぱくなるし。少しずつ入れていくしかなさそうです。一つの目安は作る量と同じくらいの分量のレシピを参考にして、その塩の分量の八割ぐらいから調整していくのが良いと思います。あと、キッチンで味見しているときと、実際食べるときでは、塩分の感じ方が違ってくるので、あともう一塩、というところで止めるのがヨロシイ、と教わりました。いずれにしても、薄いと感じるところからしょっぱく感じる分岐点は近いのでお気をつけて。
Commented by ぽぱい at 2007-10-09 20:07 x
げげ~っ!
熊本から静岡まで担当だったのですか~!?
1か月かけて約400店ほどの書店を訪問というのは、移動を考えなくても凄い事ですよ!
知り合いに伊豆全域担当の営業マンがいるのですが、超羨ましいですよ…
月…熱海温泉泊、火…伊東温泉泊、水…下田温泉泊、木…土肥温泉泊、金…修善寺温泉泊で土日休みなんですって!
夢のような仕事でしょ~!
都内オンリーで20年以上働いていると、出張や転勤のある人が羨ましく思いますよ。
Commented by yochy-1962 at 2007-10-10 22:43
ジンさま 塩の加減はホントに大変ですね。しかし、言いたいのはそういうことではなくて(笑)。まあ、レシピの分量をしっかり覚えておく、というのも大切なことですね。
Commented by yochy-1962 at 2007-10-10 22:45
ぽぱいさま 転勤はともかく、出張は多い方が、いつもと違って楽しいですね。それにしても伊豆担当の方、うらやましー。でももう飽きた、なんてことにならないかなあ。
Commented by M代 at 2007-10-11 11:41 x
yochyさん
お久しぶりです。A子さんのブログから来ました。
私も風邪気味なので、今晩はクリームシチューにしようっと。
キンモクセイは、ほんとにある日突然ですよね。
ちいさい秋見つけた。
Commented by nanbu at 2007-10-11 11:46 x
そうそう。キンモクセイはある日突然香るんですよね。
その香りから一転シチューのお話になって。それを「自然が一番」でまとめるなんてさすがですね。
香りって、記憶と密接に結びついてるから。キンモクセイの香りと出張の思い出が重なったのも分かります。
来年の今頃、 yochyさんが呼び覚まされる記憶にはどんな色が加わっているでしょうか。
それが、いっそう鮮やかなものでありますように。(^^)
Commented by k at 2007-10-12 19:44 x
引越しおめでとうございます。
キンモクセイとセミの声は合わないですね。

Commented by yochy-1962 at 2007-10-13 00:56
M代さま A子さんから新しいアドレス聞いていませんでした? メールでご案内すればよかったですね。風邪の調子はいかがですか。オレはよくなったなあと思ったら、パチンコ屋の汚れた空気でまた元通り、です(苦笑)。
Commented by yochy-1962 at 2007-10-13 00:59
nanbuさま 来年の今頃、「そういえばyochyさんはキンモクセイの香りが好きだって言ってたなあ」などと涙浮かべて言われないようにしないといけませんね(笑)。いや、マジで。
Commented by yochy-1962 at 2007-10-13 01:02
kくん 秋深し、のはずなのに、夜中、まだ蚊と格闘しています。困った世の中です。

by yochy-1962