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東京坂道百景「魚藍坂」

 あるときふと、「東京 坂道」で画像検索してみたところ、自分が撮った「のぞき坂」(目白の当たりにある、とんでもない急勾配の坂)の写真がトップに登場して、なんだか天下を取ったようないい気持ちになって、久しぶりに坂道探索です。
 あいかわらずの単純なヤツでございます。友人からは「そんな検索するのはお前ぐらいだ」とも言われましたが(苦笑)。
c0135618_2251454.jpg こちらは港区高輪近辺にある、「魚藍坂」という坂です。
 前々から行ってみなくては、と思っていた坂です。というのも、この坂は金田一耕助シリーズ「病院坂の首縊りの家」の舞台になった坂と言われるところなのです。
 魚藍寺というお寺があるところからつけられた名前だそうですが、このお寺のほか、近くにある高松宮邸の様子まで「病院坂〜」の原作通りの風景が広がっています。
 といっても、昔のまま、はそのくらいなんでしょうけれどね。しかし高級そうなマンションが建ち並ぶ中でも、昭和初期と思われるような家々がところどころに残り、お寺が多く、何となく終戦直後の、ちょっと淋し気な雰囲気が容易に想像できるような気がしました。
 ちなみに本物の「病院坂」は、原作者の横溝正史さんのご自宅近くの、成城近辺にある坂の名前。この坂については、こちらに詳しく書かれています。
 c0135618_22511087.jpg このあたりはちょっとした「坂銀座」状態でして、せっかくだからとほかの坂も探索。こちらは「伊皿子坂」という、ちょっと変わった名前の坂。明国人(中国人)の伊皿子(いんべいす)という人が住んでいたところからつけられた名前、とのことですが、そのほかにも説があるそうな。明国人とあえて書くあたり、いつ頃の時代のことなのでしょうかね。
 この坂と魚藍坂が突き当たる十字路あたりに、高松宮邸があります。
 c0135618_22511724.jpg こちらは幽霊坂。いったい全国に幽霊坂はいくつあるのでしょうか、坂道界(そんなものがあるんかい)の「鈴木さん」「佐藤さん」状態といったところでしょうか。
 その名の通り、この坂沿いにはいくつものお寺、墓地があります。夜歩くのは、ちょっと恐いかな。すぐ前を歩いているお年寄りが突然消えたりして……などと思いながら通りぬけました。
c0135618_22512012.jpg こちらも坂の名前としてはポピュラーな「蛇坂」。
「鼠坂」とか「狸坂」とか、動物の名前がついた坂が、東京にはたくさんあります。東京も、ほんのちょっと前は自然豊かな田舎だったんだなあと容易に想像できますね。

c0135618_22512450.jpg 蛇坂を上り切り、左にお墓群を見下ろし、右に普連土学園という学校(なんという脱力、もとい素敵なネーミング)を見ながら歩いていくと、「安全寺坂」という小さな坂があります。
 江戸の昔に、そういう名前のお寺があったのだそうです。お坊さんの袈裟が黄色かったんじゃないかと、勝手に妄想は膨らみます。

c0135618_22513569.jpg 普連土学園を囲むように、もうひとつの坂「潮見坂」があります。
 この坂の上から、芝浦辺りの潮の満ち引きが見えたというところからつけられた名前なんだそうです。ちょっと今では考えられませんが、そんなに見晴らしがよければ、きっと富士も望むことは出来たんでしょうね。

c0135618_22514080.jpg そして魚藍坂方面に戻る途中にあったのが「聖坂」です。
 昔からの通行路で、その昔、高野山の僧(高野聖)が商人を兼ねて、その宿屋があったところからつけられた名前なのだそうです。
 国道一号線(東海道)に沿った坂。昔から、いろいろな人が、いろいろな思いでこの坂を通っていたのでしょうね。想像するだけで楽しいものです。
c0135618_22515180.jpg 一通りの坂道探索を終え、さて歩いて渋谷まで……と国道方面に向かったのですが、これまで歩いていたところと、桜田通りとの段差は、なんと建物5階分!
 東京は坂の街。つくづく思いました。

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by yochy-1962 | 2016-05-05 00:19 | 東京坂道百景 | Trackback | Comments(0)
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