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編集王子

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「0210」における青年の(?)主張

 もう日付が変わってしまいましたが、2月10日は「0210」=LEFT、ってことで、「左利きの日」なんだそうです。
 だからといって、「母の日」みたいに左利きの人を愛でてプレゼントでもくれるんかい、と思いましたがそうではないようで、「メーデー」のように、普段虐げられた左利きの人が、国会議事堂前あたりでシュプレヒコールを上げる日でもないようで、単なるシャレ、経済効果も何もない、別に誰も喜ぶことのない一日に落ち着いてしまっているような、幸薄い左利きの日、なのでございます。

 左利き連合組合副会長として(誰が決めたんかい。で、会長は誰だよ。王貞治かよ、松本人志かよ、それともピンクレディーのケイかよ)君臨し、日々不遇な左利きの立場を向上するために活動する私としては、これは由々しき事態でありまして、ここでひとつ、左利きの人が、特にこんな場面で差別を受け、毎日枕を濡らしているかをここで訴えようと左手でペンをとった、というわけなのであります。ペンは使っていませんが。

 まあ、包丁やハサミなど、最初から右利きのことしか考えていないような、ゲスな野郎について、いまさら左利きはとやかく言うものではありません。もともと右脳の発達した左利き人は、とっくの昔に右利き用に作られたそれらを克服し、何の苦労もなく、微笑みすら浮かべて使いこなすことができているものなのです。

c0135618_23143890.jpg しかし、ビッフェスタイルのレストランの、スープコーナーでにやにやニヤニヤ笑いながら佇む「おたま」。
 特に注ぎ口、というんですか、鳥のくちばしみたいに細くなって、「ほら、便利でしょ、ここから注げばスープもカップからこぼすこともないでしょ、うっふんうっふん」とでも言っているかのような「おたま」、これが左利きにとっては永遠の宿敵、なのです。
 これは右利きのために作られたブツでして、左手でそれを上手に使うことはまず不可能です。左手でこれを持ってスープを注ぐには、おたまを外側に傾けて注がなくてはならず、さすがにその行為は無理があり、結局、左利きは反対側の丸い部分からスープを注ぐしかありません。もれなくスープはカップを持つ手を濡らし、「あちっ、あちっ」となってしまうわけなのです。

 バリアフリーだとかユニバーサルデザインだとか涼しい顔で言っておきながら、こんなおたまを使っているホテルのレストランなど、私は認めていません。職場近くにビッフェスタイルのランチを食べさせるホテルがあり、ときどきニヤニヤしながらがっつくときがあるのですが、スープだけは最初の一杯だけで断念し、店をあとにしている私です、って、他はすべておかわりしているみたいな言い方ですが。

c0135618_23144398.jpg もうひとつ、左利きにとっての天敵は「筆ペン」です。
 日本語は、というよりほとんどの言語は右利き用にできている、といっても過言ではありません。まあ、それについては仕方がないのですが、書道という、中国や日本独特の、文字を美しく書く「お作法」についても、左利きのことなどいっさい考えていないのです。左で文字を書くなど愚の骨頂、ああ、左手は「不浄」の手、ものを食べるときに使うことも許されない文化圏もありましたね。そんな国にはこちらからアデュー、いっさい行かなければいいだけの話ですが、結婚式などの芳名帳に名前を書くとき、そこに筆ペンしか置いていなかったりすると、左利きはもれなく「あちゃー」という気持ちになってしまうのです。

 書道は右で書くからこそ美しい文字が書けるのです。聡明な左利きの私どもは、小さい頃から右手で筆を持たされ、学習し、少しずつそれを克服しつつはあります。しかし、それは「太い筆」であるからできるのであって、これが細い筆となると、どんなに練習しても手は震え、もれなくガタガタな文字しか書くことはできません。筆ペンで達者な文字を書けるという左利きの人は、すでに左利きではなく、もう「両利き」という称号を与えられるべき人なのであります。

 私は、自分で言うのもなんですが(言っちゃってますが)字は下手な方ではないと思います。「よく左手でそこまで上手に書けるねえ」と言われたりもして、鼻高々で道のど真ん中を歩いたりしています。
 しかし、芳名帳の横に筆ペンしかない現場に身を置いた途端、それまでの鼻高々はいきなりぺちゃんこになり、涙目で筆ペンを左手で使い、下手っくそな文字を残しそそくさとその場を去るしか術はないのです。
 そうなのです。芳名帳にはサインペン。筆ペンなど置くことはないのです。というよりも、筆ペンなどなくても、誰も困ることはないのです。なくなればいいのです(きっぱり)。

 右利き用に作られたものが、左利きでもなんとか頑張れば使いこなせるというものはありますが、これらのように、右利きでしか上手に使うことのできないものについては、公共の場では提示するものではないのです。地球に優しくだとか、女性のためだとか、体の不自由な人のためだとか考えてくださるのなら、ぜひ「左利きのため」ということも、ぜひ考えて欲しいのであります。
 というわけで、左利きにとっての天敵、ごく一部を紹介させていただき、これをもって「左利きの日」の主張、とさせていただこうと思います。

「マツコ・有吉の怒り心党」を横目で観ながら書いたので、なんだか「三大◯◯」みたいな物言いになってしまいましたが(苦笑)。
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by yochy-1962 | 2016-02-11 00:05 | ひとりごと | Trackback | Comments(2)
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Commented by kurashiki-keiko at 2016-03-03 15:29
王子様が左利きとはこの記事を拝見するまで存じ上げませんで大変失礼しました。
卵型お玉に関しましては、ちょっと小さめの容器に、例えばプリンの型にプリンの液を流し込むだとか、こぼすことなく注げるので私は大のお気に入りでして、もうお玉はこれ一本を使い倒しておりますので、びっくりポンでした。
 筆ペンに関しては、なるほど、お習字はやっぱり右利きのものだなあと納得。ほんにご不自由な身の上でいらっしゃい増す事、理解いたしました。ご愁傷様です。
世の中バリアフリーになりつつあるのですもの、ユニバーサルデザインの物がもっと出回るといいですね。
Commented by yochy-1962 at 2016-03-07 22:34
kurashikiさま おたまと筆ペンに関しては、もう克服は諦めております。でも、例えばマウスを動かしながら何か書いたり、なんかができるので、周りから凄い!と尊敬され鼻高々なこともあるんで、一長一短かもしれません。

by yochy-1962