2014年 03月 02日
さゆりの実力
まあ、曲自体は、「林檎ワールド」そのもの、なのですが、石川さゆりという極上の歌い手にかかると、これがすばらしい化学反応を起こし、なんとも艶っぽい、素敵な歌となった気がします。
椎名林檎が同じ歌を歌っても、こうはならないだろうな、と思います。あの方の歌は私、わりと好きなほうですが、声がなんだかなあ、冷たいスプーンを無理矢理舌に押し付けられたような感じがして(なんのこっちゃ、って感じですが)。ちょっと消化の悪いものを食べたときなど、あーうるさい、黙っててくれ! と思ってしまうこともあるのですが(失敬)、さすがさゆり、すんなりと、心地よく耳に入ってきます。
そして、折り紙つきの歌唱力。カラオケではたぶん歌いこなせる人は少ないだろうなあと思う難しい曲を、さらりと歌いこなしています。さすがさゆり、です。
また新たに、「天城越え」に続く名曲が生まれそうな予感、です。さすがさゆり、です。
それと、このさゆりPVのいいところは、現在56歳の、さゆりの「老け」を隠すことなく、魅力として表現しているところだと思います。
変に引っ張っちゃったり、なんか打っちゃったりせず、いや、メイクは十分すぎるくらいしているんでしょうけれど、若く見せるための痛々しい努力ではなく、その歳の最高の「美」を表現されているのが、とてもかっこいいと思います。
そう、美=若さ、ではないということなのですよね。
ワクワクしてしまう!
発売が待ち遠しい!