2013年 10月 09日
私を競馬に連れてって
そう、府中にある「東京競馬場」にやって来たのです。
この日は、仕事でお世話になった方に誘われ、凱旋門賞前の、ちょっと緩〜い(?)、平和な競馬観戦をしようではないか、と相成ったのでした。
一心不乱に競馬新聞とにらめっこしている、なんだか明らかに違う(苦笑)電車内の客層にちょっと戸惑いながら、そして正門前で酔っぱらって倒れそうになっているおっちゃんがいたり、どこで売ってるのその模様のシャツ、どう言ったら床屋さんはそういう髪型にしてくれるの? という方達がわんさかいて、ちょっとしたカルチャーショックを隠し切れない私でしたが、……いや、私も十分この空気に馴染んでいたかもしれません。同じく世捨人ですからね。……なんて、大変失敬。
しかし恥ずかしながらワタクシ、この歳になって競馬場初潜入なのです。
いや、競馬そのものは、一度だけ体験しているのです。競馬好きの友人に、当時あった新宿の馬券売り場に連れて行かれ、せっかくだからちょっとオイラも買ってみようと、あるメインレースの馬券を買ってみたのですが、へそまがりな私は、友人が「これだよ! これが大本命」というお馬さんには目もくれず、色気を出して倍率のちょっと高い馬券の一点買い。見事に玉砕したという経験があったのでした。
そう、ビキナーズラックは、私にはなかったのでした。
本気で競馬に勝とうと思ったら、それなりにいろんなことを知らないといけないのでしょうが、それでも簡単に勝つものではないし、私には他にも勉強しなきゃならないことはいっぱいあるし、これは自分のやるもんじゃないと、早々に降参、といった感じだったのでした。
しかし、きょうは競馬の「プロ」、先生といっしょですから、心強いものです。先生はいわゆる「ゲン担ぎ」や「オカルト」で予想するのではなく、これまでの統計、天気、体調(故障明けだったり連戦後だったり、いろいろ)、騎手などいろいろな情報をもとにレース結果を予想して、その的中率は、まあびっくり、というお方。
その方の言う通りに馬券を買っていれば、きっと間違いありません。帰りはマンションでも購入しよっかなあ〜(夢見過ぎ)。
それにしてもこの大スクリーン、生で見ると、その迫力に度肝を抜かれます。
あいにくの天気でしたが、指定席をとってくださったおかげで、この通りゆったり観戦できました。
さすがにお金をかけて指定席を取る方達は、競馬新聞を隅から隅まで読みふけったり、ノートパソコンを駆使したり、ほとんど会話もなく、真剣そのもの。私のように浮かれて、キャッキャ言いながら写真を撮るヤツなど、ひとりもおりません。
競馬場に行ったら、まず、出走前のパドックを見るのが、とても参考になるということです。
先生がおっしゃるには、落ち着いて、前の馬に差を付けられずに、外側を歩いている馬が、調子がいい、とのこと。
なるほど、こうして見ると、足取りが軽くて「ああ、調子良さそうだなあ」と思える馬が、私の目からもよくわかります。
で、先生が競馬新聞にチェックした印を見ると、やはりそういう馬にはちゃんと◯がつけられていて(それも事前に)、さすがです。
イヌのように尻尾をふりふりしながら、じゃれついているように歩いている馬は、落ち着きがなくてあんまりよくないのだとか。
それにしても昨今の競馬場は、家族連れでも楽しめるように、いろいろなコーナーが設置されていて、とてもきれいなのですね。だいぶ印象が変わりました、って昔を知らないのですが。
ちょっとしたおしゃれなレストランもあったり、東京競馬場は、晴れた日には富士山も望めるとあって、浦安のネズミーランドなんかより、ずっと安価で、デートにはもってこいなのでは、と思いましたよ。
ビールにもお馬さんマークが。かわゆし。捨てないで持って帰ってくればよかったかな。
で、私のような初心者は、一頭買いではなく、「複勝」で買うのが、間違いがなく、確実ということで、それも一口100円で馬券購入。まあ、お遊びですからこれでいいのです。
結果は、1レースに300円〜500円の投資で、6レースほど投資して、結局トータルで1000円ぐらいの負け、でした。
いや、もっと確実に、色気を出さずに買えば、もしかしたら収支はプラスになったかもしれませんが、もとからのギャンブラーの血が騒いで(苦笑)、ちょっと倍率の高い馬をちょろっと混ぜたりしたものだから、こんな感じです。
しかし、これだけ長い時間楽しんで、気分転換にはもってこい、でした。もちろん、いろいろな説明をしてくださった「先生」がいらっしゃったからこそのことですが、ちょっと私もいろいろと勉強して、本格的競馬デビュー、しちゃおっかな、と思った一日でした。