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編集王子

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"Miki's Song"

 どんな人生を歩もうか、はっきりと目標を定めて日々精進している、あるいは理想とする境地に到達せんとする方ならともかく、あっちこちふらふらとさまよい、ダメだ、今日も無駄な一日を過ごしてしまった、明日から新しい自分に生まれ変わろう、明日こそちゃんとしよう、などと反省ばかり、その繰り返しという、私のようなダメダメ人間が、もし、二年前の大震災のようなことが突然やってきたら、そして確実に自分の命が何分か先に強制終了するであろうことが分かってしまった場合、どんな行動をとったであろうかと、ときどき考えるのであります。

 震災のとき自分の命を顧みず、「津波がやってきます、早く逃げてください」と放送し続け、自分の命をも投げ出して人々の命を救った遠藤未希さん、預かる中国人実習生を無事なところまで誘導し、それを見届けるように、自分は妻と子を探しに津波の彼方へと消えて行った佐藤充さんの話を思い出すたびに、その思いはなおさらです。
 我々は悲しみとともに、はて、自分はこのようなことができただろうか、もしかしたら、真っ先に自分だけ安全なところに避難し、周りの人を見殺しにし、後々自分だけ生き残ってしまったことを後悔するのではないか、そんなことを思ってしまうのです。

 これは、ある方から教えていただいた、遠藤未希さんのことをニュースで知って、彼女の行動を讃え、彼女の冥福を祈って作られた、アメリカの歌手、Hazey Janeによる音楽です。
 哀し気に響くギターの音色と、二本のキャンドルが印象的なパフォーマンスです。


 訳詞をいただいたので、ここに紹介しましょう。

Now tell her story (be)cause the story must be told
(さあ彼女の話をしよう、語られなければならないから)
About a girl called Miki Endo twenty-five years old
(遠藤未希という娘について、年は25歳)
Miki had a job to do, a job she did so well.
(未希にはなすべき任務があった、それを立派に果たした)
This is why her story we must tell.
(だから語らなければならない、その娘の物語を)
Miki got the call on a Friday afternoon
( 未希は電話を受けた、金曜日の昼下がり)
Tsunami is coming and it’s arriving soon
(ツナミが来ると、すぐにも遣って来ると)
Miki had to warn the people, move to higher ground 
(未希は人々に警告しなければならなかった、高台へ避難するように)
People knew just what to do when they heard, when they heard her sound.
(人々は今何をすべきかを察知した、聞いたとき、その娘の声を聴いたとき)
Refrain ( 繰り返し)
Miki told them move to higher ground
(未希は人々に呼びかけた、高台へ避難するように)
From the tension in her voice
(彼女の緊迫した声で)
They knew there was no time as they ran.
(人々は逃げながら察知した、もはや時間がないことを)
Thousands fled the waterfront that day. 
(何千もの人たちが海岸から避難した、その日)
Thousands fled, Miki stayed.        
(何千もの人たちが避難した、だが未希は居残った)
Said she was a good girl, wouldn’t leave her post that day
(良い娘と評判の彼女、自分の持ち場を離れようとはしなかった、その日)
She kept calling out her warning till the water came her way
(彼女は警告を大声で叫び続けた、津波が彼女に押し寄せるまで)
Not a braver soul this world has ever known
(この世にこんな勇敢な娘がかっていただろうか)
To save so many lives she sacrificed her, she sacrificed her own.
(多くの人命を救うため、彼女は命を懸けた、自らを犠牲にして)
Refrain ( 繰り返し)
Miki told them move to higher ground
(未希は人々に呼びかけた、高台へ避難するように)
From the tension in her voice   
(彼女の緊迫した声で)
They knew there was no time as they ran.
(彼らは逃げながら察知した、もはや時間がないことを)
Thousands fled the waterfront that day.
(何千もの人たちが海岸から避難した、その日)
Thousands fled, Miki stayed.
(何千もの人たちが避難した、だが未希は居残った)
Her parents tried to find her there in amongst the debris. 
(両親は娘を探し求めた、がれきの中を)
Many lost their lives that day, many managed to flee (be)cause of Miki
(その日多くの命が奪われた、けれど多くの人たちが何とか避難できた、未希のお蔭で)
She was a good girl and stayed 
(彼女は奇特な娘だった、だから居残った)       
This is the sound of her voice I hear echoing and echoing in my head
(これはまさに彼女の声、聞こえてる、繰り返し、繰り返し、私の頭の中で)
Refrain ( 繰り返し)
Miki told them move to higher ground   
(未希は人々に呼びかけた、高台へ避難するように)
From the tension in her voice     
(彼女の緊迫した声で)
They knew there was no time as they ran. 
(人々は逃げながら察知した、もはや時間がないことを)
Thousands fled the waterfront that day.  
(何千もの人たちが海岸から避難した、その日)
Thousands fled, Miki stayed.      
(何千もの人たちが避難した、だが未希は居残った)
Thousands fled, Miki stayed.
(何千もの人たちが避難した、だが未希は居残った)

 いま、中国では「関東大震災のときに在日中国人が惨殺されたことを忘れないように」云々という運動が広がっているといいます。
 従軍慰安婦がどうだとか、南京大虐殺がどうだとか、歴史に疎い私は、とりあえず議論は他の方に任せますが、その、在日中国人を助けた日本人の話を、その首謀者はご存知なのか、そして命を助けられ、いま帰国しているであろう実習生は、そういう日本バッシングをどういう目で見ているだろうと、それがちょっと気がかりで、心が痛みました。

 30年に渡り、日本を訪れる外国人に対するボランティアを続けている方がおっしゃいました。「真の国際交流を目指すのなら、まず海外の家庭にホームステイするべきだ」。確かにそうです。真の国際交流とは、迎賓館みたいなところで乾杯をすることではなく、一般の人達の生活を感じ、理解することなんだと、痛烈に感じている昨今なのです。
 そして、我々日本人も、こうした「日本バッシング」を、バッシングでお返しするのではなく、とにかく小さな一歩でもいいから、隣りの人を理解し、手を差し伸べることだと、心から思っているのです。

 大きな声で、恫喝するように叫ぶ声だけが通る世の中には、なってほしくないと思います。
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by yochy-1962 | 2013-07-18 21:50 | ひとりごと | Trackback | Comments(2)
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Commented by kurashiki-keiko at 2013-07-29 05:37
私は民生委員になってこの12月で1期目の任期(3年)が切れます。しかし民生委員というのは一人暮らしのお年寄りの見守りなどの役割も負っているので、1期でやめる人はいないと言われ、とりあえずもう3年はするつもりでおります。東北の震災の時にも、お年寄りの避難を助けようとお亡くなりになった方々が多かったと聞き、毎月気になる人への訪問やら、緊急時の連絡先としての登録先の一人としては受けていますけれども、いざというとき自分がそういう風に行動できるかというと、とても自信はありません。この先、東南海大地震が起こる可能性もかなり高いそうですので、うちの町内会でもその時の対策をしようとしていますが、この話を聞くと他人ごとではないと思います。
・・・全然話が違いますが、高知でホッピーを取り扱うお店を発見。ブログご覧ください。http://kurakeiko.exblog.jp/19357181/
Commented by yochy-1962 at 2013-07-29 23:21
kurashikiさま いろいろな方のために、汗を流している方達には、本当に頭が下がります。自分のことで精一杯で、何かしなきゃ、とは思いつつ、結局何も出来ていない自分が、ときどき本当に嫌になります。
さて、いまからホッピー記事、観に行きま〜す。

by yochy-1962