2013年 04月 06日
やっぱり煮込みは「加賀屋」におまかせっ。
しかし、そういう店がどこでも繁盛してるかというとそうでもなく、その店が認識され、定着するには、やはり味、値段、酒飲みのツボを押さえたメニューはもちろん、場所というのも大きなポイントだったりします。
以前、知り合いが始めた大衆酒場の立ち上げにかかわったことがありましたが、開店した直後に大震災、レバ刺しの食中毒問題が大きく影響して、残念ながら開店一年を待たずに閉店の憂き目に遭いました。まったくもって運が悪かったと思いますが、あまり人通りのない立地もよくなかったと思いますし、カワイイはいいけど、酒の知識もなく客あしらいもできないような女の子を雇っても、大衆酒場の客の「心の琴線」には触れなかったのだとも思います。
大衆酒場に色気は必要なし。どれだけ安く、どれだけおいしく、どれだけ心地よく酒を飲ませてくれるか。大衆酒場の命はそこにあると思うのです。
そういった意味で、やはり大衆酒場の「雄」として堂々と君臨するのは、関東を中心に店舗を構える加賀屋、これにつきると思うのです。
まあ、自宅近辺にないのでついご無沙汰してしまったりもするのですが、ときどき「ああ、加賀屋の煮込み食いたい〜」と、プルプル身悶えしあっちこっち体をぶつけてしまいたくなる、エガちゃんのようになってしまう夜(そんな夜があるものか)、友人を誘って西武新宿駅の近くにある「加賀屋」に参上です。
まずはこの店御自慢のもつ煮込み鍋。
何度もこのブログで触れましたが、ここの煮込みは、他の、雨後のタケノコの如く出店した、若い居酒屋のそれとは一線を画すものです。
もつは加賀屋チェーンで一括購入し、柔らかくて極上のお味。深い味わい、しっかり味が染みた豆腐。どれをとっても百点満点の煮込み。思わず笑みがこぼれ、口角が上がり、免疫機能がアップ。これを食べれば確実に寿命が5時間ほど伸びること、間違いなしです(笑)。
そして、いかにしてアンチエイジング食材の「ゴボウ」を摂取しようか、仕事よりも深く深く、悩みに悩み続けている私にとって、救済の手を差し伸べてくれるメニューがこれ、ゴボウのから揚げです。
ゴボウのカリッとした食感を残し、しつこくない程度の塩味を施したから揚げ。お酒のおつまみにぴったり。こちらも私の美貌を約16時間ほど長持ちさせてくれる(笑)、絶好のメニューです。
もつ焼きのおいしさも、特筆すべきかもしれません。ちゃんとしたボリュームで、下味がしっかりついていて、もちろん安価。気取りがなく、というか、大都会・新宿の片隅に、どうしてこんな昭和な感じのお客さんばかりが……! という雰囲気に紛れ(いや、しっかり我々もそのメインキャストとして君臨していたのかもしれませんが)、もつ焼きを食すという「しみじみ感」が、いっそう八代亜紀の世界に我々を誘ってくれるのであります、なんのこっちゃ。
その他メニューも、酒呑みの「ツボ」を押さえた、素晴らしいものばかり(赤ウインナー炒めなんて、狂喜乱舞しながら食べましたよ)。やはり、定期的にここを訪れて、日頃抱えているいろんなものをリセットしなくてはいけないなと、改めて思ったところなのでありました。ごちそうさまでした。
最後に、淳子ファン必見。ついに、あの名曲「ミスティー」がカラオケに入りましたよ〜。レオタードの準備、しなくちゃ(笑)。
ちなみに平成生まれの方のために、「夜ヒット」の映像を。こんなセクシーな恰好で歌っているのに、決して上品さを失わない淳子は、さすがです。
えーと、オレ、結局何が書きたかったんだろ(苦笑)。