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下北沢「珉亭」

c0135618_23255488.jpg 「ふるさとは遠くにありて思うもの」などといいます。「隣の芝生は青い」などともいいます。
 また、別れた女房に街でばったり会ったとき、「おや、こんなにいい女だったかな」と、ちょっとうろたえることもあります(私には別れた女房というものはおりませんが)。
 そう、下北沢に住んで13年、その評判は常々聞いていたものの、結局一度も足を踏み入れることなく引越してしまった、いや、一度くらいはベロベロに酔っ払ってなだれ込んだことがあるかもしれないが、まあ、だから一切記憶がない、というシモキタのランドマーク的な中華の店「珉亭」(注・文字が「?」になる方のために。みんていの「みん」は王へんに民。ああ、写真見ればわかるか)に、ついに入店です。

c0135618_2326493.jpg やはり浮気しまくってやっと本家に帰るときというものは、どことなく後ろめたい、ちょっといじけた気分で、でも、こんなことぐらいでこそこそしてたまるか、ここはオレの家だ! というような半分逆ギレな感じになって扉を開けるものです(想像ですが)。しかし店内は、暖かく、この浮気野郎を迎えてくれたのでした。
 このお店、古い、どうってことないお店だというのに、ひっきりなしにお客さんが訪れます。しかし、客層は、ねえアンタシモキタのどこに隠れていたの? という感じのオールドな方々ばかり(まあ、我々もそんなものですが)。シモキタという街の懐の深さを感じます。
 昭和風、というより大正風、といった感じのおばちゃんがひとりで店内を牛耳っています。厨房には3人ほどの店員さんが黙々とラーメンだの餃子だのを作っています。
 お客も、店の雰囲気に合わせて、誰もキャッキャッと騒ぐ輩はおりません。みなさん、うつむき加減で新聞を読み、あるいはテレビの野球中継などを眺めています。中島みゆきの歌が似合いそうな感じです。
 このような店のビールはキリンラガーで決まりです。間違ってもカルアミルクなんか頼んではいけません。まあ、そんなものは置いていないと思いますが。

c0135618_2326734.jpg 店内には、ここに訪れた有名人のサインもたくさん飾られていましたが、年代物の油とほこりに包まれ、すっかり誰のサインだか分からなくなっています。かろうじて分かったのは蛭子さんのイラスト入りサインだけ。しかしそれも20世紀に描かれたもののようです。
 メニューもこんな感じ(笑)。なにが書いてあるのか、いっさいわかりません。まあ、常連さんはわざわざメニューをキョロキョロ目で追ったり、テーブルにあるものをひっくり返して、どうしようかと悩むなんて愚行はいたしません。これでいいのです、たぶん。

c0135618_23261371.jpg 人気は江戸っ子ラーメンなんだそうですが、我々はすでに、いつものシモキタ「紅とん」でたんまり飲み、食い、結構いい気分だったので、五目焼きそばをオーダー。なんだか文脈がおかしいですが(笑)。
 ここの焼きそばは、麺にしっかり焦げ目がついて、香ばしくてグーです。

c0135618_23261363.jpg こちらはジャージャー豆腐(だったかな)。このままご飯に乗っけて食べてもおいしいだろう、というはっきりとした美味しさ。イコール酒に合うおつまみです。
 ちょっと昭和にタイムスリップでもしたかのような気分にさせてくれるお店でした。まあ、気を遣う必要もなく、さっと食べてさっと帰るにふさわしい、いいお店でしたよ。今度はご自慢の江戸っ子ラーメンをぜひ。

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by yochy-1962 | 2012-11-05 23:46 | グルメ | Trackback | Comments(0)
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