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編集王子

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Thank you !!!

LOVE 小夏

c0135618_20483194.jpg 別に私、どこどこの富豪のもとに生まれたとか、由緒ある家の何代目として丁重に育てられたというわけではないのですが(王子と言い張ってはいますが)、思い出してみたら、小さい頃は、ごく当たり前においしいもの、極上のものを食べていたような気がします。
 この感覚は、都会で育った人にはちょっとわからない感覚かもしれません。しかし、都会に比べて物価が圧倒的に安く、その上、地場のものを新鮮なうちにいただくことができる「地方」のよさというものは、そういうところにあるのだなあと思ったりもします。
 朝、「またシラス〜?」とブーブー言いながら、ろくに飯も食わずに学校へと走っていった子どもの頃を思い出すと、苦笑ものです。いま、寿司屋で「生シラス」なんかがあると、狂喜乱舞してオーダーしてるんですからね(笑)。

 こういう思いは、「果物」に関しては特に感じることです。もともと男というものは果物を積極的に食べないようで、例に漏れず私も、スーパーで果物を見ても、「フン、これ買うくらいなら椎茸とキャベツを買った方が栄養価も高いだろう」とか思って素通りしてしまうのが常なのです。
 いや、果物は果物特有の栄養がありますし、いちごとか桃とか梨とか、食べればとりあえず美味いと思いますので、それらを購入するのはやぶさかではないのですが、いざ買って食べてみても、「うーん、いまいち。実家で食った梨のほうが数段美味かったなあ」などと、まず例外なく思ってしまうのです。
 以前スーパーの特価品で買った桃は衝撃的な「まずさ」でした。なんだか味のないぐちゃっとしたものが喉を通った瞬間、「ああ、オレが悪かった。田舎で食ってきた極上の果物を、当たり前のように食べ散らかしてきた罰が当たったんだ」と涙を流しながら懺悔したものでした(ちょっと大袈裟)。

 もちろん、東京にも美味しい果物が流通していることは分かっています。ずっと昔、単行本の仕事で「千疋屋」のメロン(1個ン万円とかするヤツ)を提供していただき、撮影後みんなで食べてみたのですが、これがまた、私の「果物史」を塗り替えるほどの美味しさだったのでした。
 甘い、と一言では片付けられない、奥深く、香り深く、ジューシーで瑞々しい、ありとあらゆる賛辞を重ねてもまだ足りないほど……、まあ、ン万円もする果物が「うーん普通のメロンとあまり変わらないじゃないか」などという感想だったら、天下の千疋屋も形無しですもんね。

 結局、美味しい果物を食べようと思ったら、それなりのお値段を出さなくてはならないということで(例が極端でしたが)、そのあたりが田舎と都会の差、なのでしょう。そうとうな富豪にならない限り、私は今後もスーパー果物売り場は素通り、という生活が続くのだなあと思っています。

 そんなときに友人からお裾分けとしていただいた、こちらは「小夏」という柑橘類です。初めて目にしましたが、高知県の名産で、ちょうど今頃が旬の果物なのだそうです。
 普通のミカンとは違って、小夏は冷蔵庫で冷やして保存し、食べるときは、リンゴのように皮を包丁でむいて、中の果実をカットしていただきます。
 実は私、ミカン類はあまり得意ではなく、というか食べるのが面倒くさい果物はあまり好きではないので、これをいただいたとき、正直「アチャー」と思ってしまいました(苦笑)。
 しかし、せっかくだから言われた通り冷蔵庫で冷やし、包丁でカットし、口に入れた瞬間。
「うま〜〜〜い」と絶叫してしまいました。
 柑橘類の「すっぱーい」が一切なく、かといって熟し過ぎて嫌な感じになった「あまーい」もなく、ほどよいすっぱさ、甘さが絶妙なのです。
 もちろん、丁寧に皮をむいたあげく、かっさかっさの婆ちゃんみたいな果実が出てきたという、夏みかんのようなこともありません。ジューシーで、滴り落ちる果汁に艶かしさも感じます(ってことはないか)。

 とにかく美味しかった。久々に、子どもの頃、むしゃむしゃとスイカとか梨とかを頬張った記憶が蘇りました。ごちそうさまでした。

 さて、現在スーパーでは「梅」がわんさかと出回っている最中です。
 今年は梅酒は作らないと友人に宣言しましたが、うーん、どうしましょ。やっぱり作ろうかなと思案中。
 作っても、すぐに飲んじゃうからなあ、オレの場合(苦笑)。
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by yochy-1962 | 2011-06-24 22:14 | グルメ | Trackback | Comments(6)
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Commented by のり☆ at 2011-06-25 02:00 x
ほーら。言わんこっちゃない(*_*)
Commented by yochy-1962 at 2011-06-25 02:26
のりさま おいしかった〜。余っていたらまたいただきに行きます(笑)。
Commented by ぽぱい at 2011-06-27 11:24 x
果物って買う気にならないのは分かります。
一人暮らしを始めたばかりの頃、冬場になって“みかん”が無性に食べたくなったので買いましたが、何だか損した感じがしました。
実家にいた頃は、普通に季節の果物がありましたからねぇ。
Commented by yochy-1962 at 2011-06-27 23:30
ぽぱいさま そうそう、無性に果物が食べたくなるとき、ってありますよね。でも、スーパーで買ってもあまりおいしくなくて、結局最後まで食べずに捨ててしまう、という繰り返しでした。
田舎はよかったよねえ。帰ろうかな。
Commented by kurashiki-keiko at 2011-07-01 04:55
小夏は、高知の日曜市へ行くとシーズンには山積みで本当にお安いと思います。東京に出るとやっぱりお高くなっているのかもしれませんが。静岡あたりだと海の物も山の物も豊富で、よい子供時代を過ごされていたのでしょうね。やっぱり地方がいい、と私も思います。
原発に汚染された福島も果物どころだったと聞いています。ほんと、地方の地力を見よ、と言いたいです。
岡山の桃もぜひ地元で、旬の物を食べていただきたいものです。桃のなかでも高級な清水白桃は8月の旧盆くらいに食べると絶品です。
Commented by yochy-1962 at 2011-07-05 04:19
kurashikiさま 岡山で思い出すのは、桃ももちろんですが、ぶどう。アレキサンドリアでしたっけ、あれが甘くてとてもおいしかったという記憶があります。お高いんでしょうけれども(苦笑)。

by yochy-1962