2010年 10月 06日
「ガラスの仮面」45巻
玉三郎さんもおっしゃっているように、いったい、いつになったらマヤ主演、あるいは姫川亜弓主演の「紅天女」が見られるのでしょう。そう思いながら死んでいった人たちはすでに数千万人を超えたとも聞いています(ウソ)。
ですから、もういいかげん「愛しの紫のバラの人。でもそれが速水真澄だったなんて……。でもなんなのこの気持ち。私、ま、まさか真澄さんに恋してる? ……ううん、あの人にはすでに婚約者がいるのよ。でも、でも、私……」的な話は、必要ないんですけれど……と思っている方も数千万人いると聞いています(やっぱりウソ)。
しかし、今回の45巻、もっともドラマチックなのは姫川亜弓さん、でした。単行本の表紙にもマヤを差し置いて亜弓さんがフィーチャーされているように、なんと事故によって亜弓が失明寸前になってしまい、そこから亜弓と姫川歌子による、壮絶なる「目が見えているふりの演技の稽古」が始まるのです。
はっきりいって、今回の主役は姫川亜弓です。映画監督と大女優の間に生まれたサラブレッドでありながら、常に「演技の天才」北島マヤを前にして敗北感を味わって来た姫川亜弓。かつて、
「舞台の上でガラスの仮面をかぶっているのは、私のほうだわ」
「これで私が紅天女を演じられなければ、自分がかわいそうすぎる」とまで言ってきた姫川亜弓。もしかしたら、最終的には姫川亜弓が紅天女を演じるのでは、というシナリオができているのでは、このマンガ、本当の主役は姫川亜弓だったのでは、なんていう思いがふとよぎってしまいそうになりました。
……ふうっ。一気にここまで書いて、疲れてきちゃった。マンガの話でなんでこんなに熱くなっちゃっているんでしょ(苦笑)。