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編集王子

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ヒーロー

 先日、甲州街道沿いをウォーキングしている途中、突然、まるで火がついてしまったかのような、大きな泣き声が聞こえてきました。
 見ると、自転車の後ろに乗った女の子の帽子が強風で飛ばされ、道路にころころころ、と転がってしまったのでした。お母さんは子どもを自転車に乗せている状態ですからすぐに身動きがとれず、それに車がびゅんびゅん行き交う甲州街道、とてもじゃないけれど勇敢に道路に出ていくことなどできそうもありません。困ったなあ、という顔でお母さんも帽子の行方を見守っています。

 私も、近くにいた人も、さて、どうしたものか、なんとかしてやれないものか、という顔で、中央分離帯あたりまで飛んでしまった帽子と、この世の終わり、というような顔で泣き続ける女の子の顔を交互に見つめていたのでした。

 しかしそのとき、一瞬だけ、奇跡のように、車の流れが止まったのでした。次の車の大群がやってくるまでおよそ200mほど。チャンスです。帽子を取りに行くのなら今、今しかなさそうです。
 でも、その「チャンスタイム」は、子どもを乗せた自転車をきっちりと止めて、子どもが自転車から落ちないように確認して、それから帽子を取りに行く時間にしては少な過ぎるようでした。そして、近くにいた人も、みなさん自転車に乗っていた人ばかりのため、とっさの行動ができず、ただ状況を見守るしかない、といった感じでした。

 となると、現在、さっと道路に出て帽子をキャッチし、素早い身のこなしで戻って来れそうなのは、ちょっと離れて現場を見守っている私しかいないのでは、と一瞬思ったのですが……。
 しかし、私もiPodで音楽を聴きながらウォーキングをしている身、車の状況は目でしか確認しておらず、半分ぐらい危険を察知する能力を奪われています。そして強い風が吹いている状態で、もし帽子を取りに行っている間に自分の帽子も飛ばされてしまったら、と考えると(もし帽子が飛ばされてしまったら、オレ、女の子よりもでっかい声で泣き叫ぶかもしれん)、なかなか足が動きません。

 どうしよう、どうしよう、と思っているうちに、あっという間に車の大群がやってきてしまいました。私は結局何もすることができず、ただ呆然と、ことの成り行きを見守ることしかできませんでした。
 まあ、もうそのときには、お母さんはきちんと自転車を固定して、次の車の流れが止まる瞬間を、いまかいまかと待ち構えている状態でした。私に何かしてほしいなどと、これっぽっちも思っていなかったでしょう。その様子を確認してから、私は逃げるようにその場を立ち去りました。

 その後しばらく、なんだかとても嫌な気持ちになってしまった私でした。あのとき、どうしてパッと動くことができなかったんだろう、あのときのオレだったら、きっと無事に帽子をキャッチして、女の子に渡すことができただろうな、そうしたらオレは女の子にとって「ヒーロー」になっていたかもしれないのにな……。

 悪魔のくせにヒーローになりたいんかい(笑)、と心の中の半分では思ったりもしたのですがね。

 でも、ああ、オレってとっさのときにとっさの行動ができないヤツなんだなあ、いま大地震とかが起きたら、逃げることもできずに、何かの下敷きになって死んじゃうんだろうなあと、つくづく思ってしまった一日でした。
 だから、瞬発力のない私にできることとしたら、精一杯「念力」を鍛えて、大地震を未然に防ぐことしかないよな……って、そういう問題じゃないか(苦笑)。

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by yochy-1962 | 2010-06-21 12:26 | ひとりごと | Trackback | Comments(2)
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Commented by kurashiki-keiko at 2010-07-19 04:30
先日、おばあちゃんをデイサービスに送ってから友の会の委員会に向かっている私の目に、KURASHIKI観光に来たらしい外国人が美観地区とは逆の方向の郵便局前あたりでうろうろしているのを見かけました。
つたない私の英語力でも、「美観地区はあっちですよ」と案内するとか、ちょっと車に乗せてあげて運んであげるくらいはできそうだったのに、時間がない・・・と無視して素通りしたことに午前中後悔していました。
あの時ちゃんと案内して差し上げていたら、あの人たちに「日本人は親切だった」という印象を持っていただけたかもしれないのに・・・
そうした後悔、やっぱりあるものですね。
Commented by yochy-1962 at 2010-07-19 23:11
kurashikiさま どうしようか、と悩んでいたら、結局できないんでしょうね、こういうこと。反射的に行動しなくちゃと思うばかりです。

by yochy-1962