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編集王子

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その瞬間

 現在一緒に仕事をしている男性が、休みに行った富士山の頂上付近から300メートルほど滑落し、手を骨折するという怪我をしてしまいました。

 ……いや、簡単に怪我と書きましたが、ホントのところ、よくもそんな軽い怪我で済んだものだというくらい、一歩間違えたら、もうこの世の人ではなくなっていたかもしれないほど、それはそれは大きな事故だったのでした。
 まだこの時期、富士山の頂上近辺はほとんどアイスバーン状態になっていたため、彼はつい足を取られ滑り落ちてしまったらしいのですが、ジェットコースターなどと比べられないほどの速度で滑落し、それだけでなく、もしも滑り落ちている途中に大きな石があったり、岩肌が露出していたり、滑っていくうちに変な体勢になって、頭を強打したりなどしたら、本当に本当に、とんでもないことになっていたかもしれないのです。

 彼は登山が大好きな人で、いろいろな情報も持っていたので、滑落した瞬間、背負っていたリュックサックを「ソリ」代わりにして、決して「ソリ」から体を離さないようにと心がけたのだそうです。携帯電話が粉々になって谷底に落ちていったのがわかったそうですが、しかし、それでもなんとか頭など大事な部分を粉々にすることなく、手の骨折だけで済んだのですから、一生分の運を使いきったと言っても過言ではないくらい「ラッキー」なことだったのかもしれません。
 もしかしたら今頃私は、「ああ、あいつ、ガンダムのDVDをダビングしてやったお礼に飯おごるなんて言ってたくせに、ごちそうもしないで死にやがったなあ、ちきしょう」と悔しがっていたかもしれませんからね(悪魔かお前は)。

 で、滑落していた時間がどのくらいなのか、案外「ほんの一瞬」ぐらいなものだったと思うのですが、そのとき、彼は「ああ、オレはこれで死ぬのかな」と思ったのと同時に、これまでの人生の、たくさんの思い出が、一気によみがえってきたと言うのです。

 よく、人は死ぬ間際にこれまでの人生を一瞬のうちに振り返ると言いますが、それはどうも本当のこと、みたいです。まあ、そういうものだと刷り込まれると、いざそういう場面に遭遇したときに、そういう気分にならなくちゃならないと心のどこかで思ったりするんじゃないかと思いましたが、一瞬の、予測もできなかった事故に遭遇したときに、そんなに器用に気持ちをコントロールできるはずはありません。
 ホントのところはどうなのか、自分で試してみるという手はありますが、そのまま向こう側の人になってしまう恐れもありますので(笑)、やめておこうと思います。

 で、九死に一生を得た彼ですが、もう登山などこりごりと思っているのかと思えば、全然そんなことはなく、相変わらず「今度一緒に山登りしましょうよ」と私を誘ってきます。
 しかし私、以前目の前で車同士の衝突があり、一台の車が私目がけて突進してきたことがあったのですが、「キャー」とか叫びながらその場を離れる人たちの横で、私ときたら、逃げることもできず、ただその場で硬直してしまったのでした。車は私の2メートル先あたりで止まり、私はどこも怪我をすることはなかったのですが、どういうわけか、それからしばらく背中が「ムチウチ」のような状態になり、痛くて痛くてたまりませんでした。恐らく、そうとう体が緊張しての結果だったと思いますが、運動神経、反射神経が「ない」私は、もし何か不測の事態があったとしても、俊敏な行動ができないだろうから、とりあえず登山は辞退しているところです。

 しかし、彼の滑落事件を機に、職場では目下、富士山登山ブーム。私の後ろにいる、通称(私が勝手に言ってるだけですが)歌うオジさんほか3名が、泊まり掛けで富士山登山を計画していて、ガイドブックなど見ながらウキウキ、ワクワクの毎日を過ごしています。
 まったく、富士山で死にかけた人が目の前にいるっていうのに、どういう神経してるんだと思いますが、まあ、ニコニコしながらガイドブックをぺらぺらめくっている人の前でそんなこと、口が裂けてもいえませんがね(笑)。

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by yochy-1962 | 2010-06-01 22:16 | ひとりごと | Trackback | Comments(6)
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Commented at 2010-06-02 07:49 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by yochy-1962 at 2010-06-02 13:30
鍵さま 安全運転を心がけ、無事第二回煮込みマラソンに参加できることをお祈りしています。で、天国に行けるつもりなんだ(笑)。
Commented by 玲子 at 2010-06-02 17:29 x
私は登山が苦手で、ハイキングすら苦痛です。(笑)
なので「そこに山があるから登るんだ」の世界が理解出来ない一人です。(他、何人居るか不明)
しかし、そんな目にあっても登山を止める気が無いのは少し解るかも。

出産時、陣痛で死ぬほど苦しんだにも拘わらず、二人目が欲しい……なんて思う今日この頃。
ねっ、似てるでしょ?
次元が違うって叱られますね。(爆)
Commented by yochy-1962 at 2010-06-02 23:56
玲子さま さすがにオレは出産の痛みは分かりませんが(笑)、以前尿管結石をしたときの痛さは、出産の痛みに近いと思っています。って、一緒にされたくないか(笑)。
Commented at 2010-06-03 23:54
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by yochy-1962 at 2010-06-04 01:10
鍵様 情報ありがとうございます。今度はぜひ、行ってみたいものですが、どうだろなあ、仕事になりそうな予感(泣)。
そんな大変な事故を経験していたのですか。でも、こればっかりは気をつけてとも言えませんよねー。

by yochy-1962