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編集王子

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ご近所付き合い

 だいぶいい感じになってご帰宅となった深夜、というか明け方(笑)、我が家のドアにこんなメッセージが挟まれていたのでした。

 「◯◯と申します。
 強風の為、家のベランダからお宅様のベランダへ、プーさんのタオルが飛んでしまいました。
 また後ほど伺いたいと思いますので宜しくお願いします。」

 えっ、タオル? と思いながらベランダに出たところ、確かに、くまのプーさんの絵が入ったタオルが、プランターのシソ(頼みもしないのに毎年成長してくれる、半ば野生化したヤツら)を覆うようにへばりついていたのでした。
 
 ◯◯さんとは面識がないのですが、方向からいって、たぶん、お隣のマンションの最上階にお住まいの方かと思われました。しかし、それにしても、そのマンションのオーナーであろう◯◯さんが、こんな安っぽい(失敬)、UFOキャッチャーで獲ったようなタオルに執着するとは……と思いながら、はっ、と、ひとつの出来事が思い出されたのでした。

 それは、それこそ私が以前UFOキャッチャーに凝った事があり(苦笑)、それでゲットしたプーさんの巨大ぬいぐるみだの、電動プーさん(決していやらしいものじゃありませんよ)だの、たくさんのプーさんグッズを一斉に天日干しにしようとベランダに陳列したところ、ちょうどベランダに出ていたお隣の◯◯さんの子どもが、「あっ、プーさんだっっっ、プーさんだっっっ」と興奮してこちらの方を凝視し始めたのでした。
 私は正直、「なんだかめんどくさいなあ。タオルを取りに来て、あなたプーさんが好きなんですねえ、ウチの子もそうなんですよーっ。ふふふ、なんて言われちゃうのかなあオレ」なんて思いながらタオルをきちんとたたみ、◯◯さんの再訪を待ったのですが……。

 考えてみたら私、「ご近所付き合い」というものを一切していないのですね。ウチのまわりはマンション、アパートばかりということもあるので、特にご近所付き合いをする必要もないのです。
 いや、ホントは自分の家の近くにはどんな人が住んでいるのかという情報は知っておいたほうがいいのかと思いますが、このあたり、シャツから下着、タオルにいたるまで真っ黒な衣類ばかりが洗濯物として干されている部屋だとか、一日中イヌの鳴き声がしっぱなしの部屋だとか、カーテンの隙間から大量のコンビニの袋やら空きペットボトルが散乱している図が見えている部屋だとか、なんだかお近づきになりたくない住人がいっぱいいそうな気がするのです(まあ、さしずめ私も「いい歳してプーさんグッズを集めている哀れな男」と形容されているのでしょうがね)。

 また、ウチのあたりは一帯、なぜか住所表記が一緒で、ときどき近くのどなたかの郵便物が間違って紛れ込んでいるときがあるのですが、いつか、女性宛の年賀状が我が家に届けられていたことがあり、それが「□□ちゃん、元気〜? こないだは楽しかった。またお店に行くね〜」なんていうヒヒおやじ(予想)からのもので、「うーん、この近くにキャバ嬢が住んでいるのだな」と思い……、だからっていうわけではないのですが、うーん、やっぱり近所付き合いなどする必要はないだろうと思っていたのでした。
 まあ、東京に住む人のほとんどは、そんな感じだと思うのですがね(ああ、その年賀状はポストの中に再度投函しておきましたけど)。

 で、次の日の昼頃、例の◯◯さんがやってきたのでした。
 ドアを開けたら、やっぱり、という感じで、お母さんらしき◯◯さんと一緒に、かわいらしいチビッコが恥ずかしそうな顔をして立っていました。
 どうも、そのタオル、チビッコがとても大切に使っていたものなのだ、ということがわかりました。しかし、なるべくならプーさんの話とかしたくないなあと思いながら、私はプーさんのタオルを「はい、どうぞ」という感じで出し、ドアを閉めようとしたところ、お母さんに促され、チビッコが「はい、これっ」と、大きなみかんを2つ、私に差し出したのでした。

 「いやー、かえって申し訳ない」と言いながら、ありがたくそのみかんをいただいたのですが(オレ、みかんはあんまり好きじゃないんだけどなあという顔は一切見せず)、お母さんの笑顔と、チビッコのかわいらしさに、なんだかホッとした気分になったのでした。さすがにプーさん談義にまではなりませんでしたが(笑)、知っている人がすぐ近くに住んでいるというのも、悪くはないなあと思ったのと同時に、こういうことを「めんどくさい」と思ってしまった自分を大いに恥じてしまった出来事でもありました。

c0135618_04888.jpg 東京は「匿名」の街です。隣に住んでいる人が、どんな人で、どんな職業の人で、どんなことを思いながら暮らしているのか、全然知らなくても住める街ですし、そこがダメな人は田舎に帰り、それがいいという人が住み続ける街だったりします。
 私の幼なじみは、東京に出て半年で、「東京は私の住む街じゃない」とすぐに田舎に戻りました。東京の大学に入ったその年の夏休み、田舎に帰って自殺してしまった同級生もいます。
 人間的にはどちらが正しいのか、あるいは全うな神経をしているのか、答えはわかっているのですが、なんだかいろいろと余裕がなく、家に帰ったらとにかくとことん寝たい、と思うだけの私には、いまの、ご近所との没交渉スタイルが合っているのかなあとも思ったりもします。

 他人の家のお庭で、こんな風に堂々と熟睡しているネコちゃんたちは、どんなご近所付き合いをしているのかなあとも思いながら、私はずっとこの東京で生きて行くのだなあと思った一日なのでした。

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by yochy-1962 | 2010-05-11 01:31 | ひとりごと | Trackback | Comments(12)
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Commented by のり☆ at 2010-05-11 07:09 x
ひとまずはプーさんに間違われなくてなにより‥(*_*)=c<^_^;)
Commented by グルメッチー☆ at 2010-05-11 08:48 x
テンプレがシックに変身しちゃってる!☆
おしゃれだよ~(^_^)v☆

プーさんタオルの画像を見たかったな~(笑)☆
Commented by M代 at 2010-05-11 11:28 x
私も江東区に9年住んでいましたが、ほとんど近所づきあいなしでした。
やっぱり寂しいような気がしますが、地域の活動に積極的に参加でもしない限り難しいですね。
本題から逸れますが、プーさんグッズを天日干しにしているyochyさんを想像していたら、
おかしくて涙がでてきてしまいました。
ミスマッチ?ベストマッチ?・・・ごめんなさい。
ちなみに私の友人で家じゅうプーさんグッズの家があります。
カーテンから食器、スリッパ、とにかく何から何までプーさん!
圧巻ですよ。
Commented by chako-05 at 2010-05-11 13:38
お久しぶりです!
私も同じような経験があります。
そのとき「余計な世間話したくないなあ」と私も思いました。

田舎にいると都会以上にわずらわしいかもしれません。
昔は助け合いとか、共同とか、冠婚葬祭でも
ご近所づきあいが大切にされていましたが、
今では噂話やゴミ捨ての苦情やらがほとんどで、
いざとなったらあれこれ理由をつけて
誰も手なんか貸してくれない。
そんなご近所関係が多くなっている気がします。

それでも独り者は近所とは無縁でも暮らせますが、
家族を持つとそれこそ子どもの公園デビューやら学校行事やらで
関係を持たざるを得なくなるのでしょうね。
Commented by yochy-1962 at 2010-05-11 20:44
のりさま いや、もしかしたらオレの方を指差して「プーさん」と言ったのかもしれん。
Commented by yochy-1962 at 2010-05-11 20:46
グルメッチーさま プーさんのタオルの画像はねえ、他人のだからねえ。
とか言いつつも、オレもプーさんのタオル、持ってるんだよね(笑)。しっかりお隣からチェックされているかもしれん。
Commented by yochy-1962 at 2010-05-11 20:47
M代さま 今度プーさんのTシャツを着てあなたの目の前に現れてやります。逃げてもつきまとってやります(笑)。
オレはね、現在はアンパンマンとせんとくんに凝っているところ(大笑)。なにかグッズがあったらちょうだいね。
Commented by yochy-1962 at 2010-05-11 20:50
chako-05さま お久しぶりですねえ。コメントありがとうございます。
近所付き合いって、やれと言われればやるんだろうけれど、このあたりの人は頻繁に引っ越したりするので、次第にめんどくさくなっちゃうかもしれません。しかしねえ、大きな災害があったりしたらどうなるんだろう、とも思っちゃいます。
Commented by ぽぱい at 2010-05-12 18:11 x
>「あっ、プーさんだっっっ、プーさんだっっっ」と興奮してこちらの方を凝視し始めたのでした。

そのチビッコ、本物のプーサンに会えてよかったね♪
その夜は興奮して眠れなかったんだろうな~(^w^)
Commented by yochy-1962 at 2010-05-12 23:43
ぽぱいさま はい、きっとそのチビッコ、「ボクは本物のプーさんを見た事があるんだ」と友達に言いふらし、「あいつはうそつきだ」というレッテルを貼られているに違いありません、ふふふ。
「プーさんじゃないじゃないか、アンパンマン? いや、せんとくんじゃないか」って(自虐ネタ)。
Commented by reiko at 2010-05-13 13:39 x
こんにちは。

私も結婚して子を産むまでは、ご近所関係ってわずらわしいだけじゃん。(閉鎖的な思考を持っていたので)爆。
なんて思っていましたが、いざ実家を離れ、一児を持つ身になると、ご近所さん(他人)のありがたさが分かってきました。

時には人間関係に鬱陶しくなりますが(たまに変な人が噂話撒き散らかして行く)これも世間かと、今さら勉強してます。(笑)

Commented by yochy-1962 at 2010-05-13 23:59
reikoさま オレもね、ホントはのどかな近所付き合いならしたいと思うんだけれど、ほとんど家にいない毎日ですし、無理かなあと思っています。ホント、ご主人が留守の間、ずっと鳴き続けているワンちゃんの世話をしてあげたいなあなんて思っているんだけどね、あんまりかわいそうで。

by yochy-1962