2009年 03月 17日
隠れた名曲・昭和歌謡 その7 越美晴「ラブ・ステップ」
新幹線が遅れたということで遅れに遅れて登場した越美晴は、「ごめんなさーい、国鉄のアホのせいで遅れちゃいましたあ」といきなり毒舌をかまし、大いに会場を笑わせながらのプチライブを披露してくれました。いたいけな少年は度肝を抜かれ、その毒が回ったのか、まるで催眠術にでもかかったかのようにレコードを買わされ、サインと握手をいただいて帰ってきたのでした。
彼女は私に握手をしながら、「また逢おうねー。アタシがもう(静岡に)来ないかもしれないけれどさ(笑)」とまたまた別れ際に、がらっぱち姉ちゃんのような物言いをしてくださり、それ以来、この人がテレビに出ると、どうしても目をそらすことができない高校時代を過ごしたのでした。
この方の一番の名曲は、三枚目のレコード「マイ・ブルー・サマー」だと思うのですが、ここではデビュー曲の「ラブ・テスップ」をご紹介します。
越美晴は声が細いので、どうしてもパンチ不足、小粒なイメージになってしまうのが残念でしたが、いい曲をたくさん歌っていたし、もっと売れてもよかったのになあとも思います。ちょうど時代は「ニューミュージック系歌手」が台頭している頃でしたから、その波に乗ることができていたらブレイクすることも可能だったかもしれませんが、NHK「レッツゴーヤング」の「サンデーズ」のメンバーになってみたり、ちょっと売り出す路線にブレがあったのかなあとも思います。
毒舌、がらっぱちのキャラクターを前面に出せば、あるいは大ブレイクしていたかも……なことはないか。
越美晴がYMOファミリーになったのは、結構あとの話ですね。○○さんといい感じになっちゃったんだよね確か。
でもYou Tubeにはなかったりするんだよね、あんまりマニアックだと。