2009年 03月 12日
隠れた名曲・昭和歌謡 その2 ちあきなおみ「夜へ急ぐ人」
この映像は、昭和52年の紅白歌合戦で歌われた「夜へ急ぐ人」です。当時、家族だんらんで紅白に見入っていたほとんどの家庭では、突然気狂い状態の女が画面に映り、どうしたんだろう電波ジャックでもされたのだろうかと思う暇もなく、イッちゃった目をして声を張り上げ、発狂しながら突然終わるそのステージを見せられて子どもは引きつけを起こし、年越し蕎麦は鼻から垂れ、寝たきりばあちゃんも思わず起き上がり、離婚を考えていた夫婦は寄りを戻しと、その衝撃はDJ OZUMAの「ポロリ」騒動の比ではなかったと聞きます(ホンマかいな)。
この曲はすでにご存知の方も多いかと思いますが、そしてできるならば記憶から消してしまいたいと思っている方も多くいらっしゃるかもしれませんが、甘えていてはいけません。またフラッシュバックのようにその記憶を呼び戻し、夜中のトイレが恐かった頃に戻ろうではありませんか。ここをぽちっと。イヒヒ。
どうです。素晴らしいでしょう。これを見ると、コロッケがものまねで演じている「ちあき」が、別に誇張しているわけでもなんでもない、ということがわかっていただけると思います。
私はカラオケスナックなどで、ちあきなおみの「喝采」「紅とんぼ」「矢切の渡し」などを歌っている方に遭遇すると、必ず「夜へ急ぐ人も歌ってください!」と懇願するのですが、ほとんどの方が「ちょっとそれだけは……」と言って辞退されてしまいます。やはりみなさん、家庭があり、仕事があり、世間体というものを抱えて生きていらっしゃるのでしょう(笑)。無理もありません。しかし、この歌を完璧に、雰囲気までもそっくりに歌ってくれる人がいたら、無条件に私からのリスペクトを捧げたいと思っているのですがね。
いまや「伝説」となってしまった「ちあきなおみ」。いまだにベストCDなどよく売れているということですし、カラオケでも中高年の方にとっては定番中の定番です。しかし決して彼女は復帰するつもりはないようで、「新宿のパチンコ屋にしょっちゅう出入りしている」なんていう情報もありますが、たまにはちょろっと顔を出して、かるーく歌ってくれてもいいんじゃないかなあ、なんて思います。だって、結局はいまでも自分のことを愛して、歌を歌ったり聴いたりしてくれる人たちによって生かされているわけですから、たまにはお礼でもしないとね。まあ、そんなの必要ないくらい蓄えはあるのかもしれませんが。
でも、まさか、子どもには見せてませんよね。ご成長に差し障りが……ないと思いますが。
お初にお目に掛かりました。
ちあきなおみ嬢は殆んどコロッケの物まねでしか知らなくて
リアルタイムでは見ていないのです。
喝采は良い曲だなぁと
日本の歌謡曲に殆んど興味のないワタクシですが
感心しておりました。
これも確かにインパクトありますね。
いやそれ以上に
表現者として(エンターテインメントと言えるかこの曲ではビミョー)、
これは素晴しすぎますね。
当時、私は高校2年のはずですが、この曲全然知りませんでした。なにか、あの頃の歌謡曲のほうが、いまよりタブーがないような気がしますね。紅白でお茶の間を固まらせてもOKみたいな(笑)。
十分私的にはエンターテイメントだと思います。この曲はちあきなおみ以外に歌える人はいませんもんね。これ絶対。
DJ OZUMAの件だって、オレ、別にいいじゃーん、なんて思ったんだけどね。